第10話

ゆうなの家のリビングは、まるでカフェのように心地よい空気に包まれていた。ゆうな、さら、りりか、りん、ともみ、りか、6人が集まり、お菓子や軽食がテーブルに並び、みんなリラックスした表情をしていた。


「みんな今日はよろしく!」とゆうなが笑顔でみんなに声をかけると、それぞれの席に腰を下ろし、会話が自然と始まった。


「最近、何か面白いことあった?」りかが一番最初に話題を振った。


「私、バスケ部の練習が楽しくてね!」ともみが明るい声で答えた。「でも、先輩がちょっと怖くて、ミスしないように毎回憂鬱なんだよね。」


「それ、わかる!私も部活の先輩って緊張しちゃう。」ゆうなが共感して笑う。りんも頷きながら、「合唱部の先輩、歌が上手すぎて一緒に歌うのがプレッシャーだよ。」と続けた。


しばらく部活の話で盛り上がっていたが、りりかが突然話題を変えた。「そういえば、恋愛の話、最近どう?」


その言葉に一瞬みんなが沈黙する。「恋愛?」と聞き返した。


「うん、好きな人とか、いる?」りりかが少し照れながら再度問いかける。


「実はね、クラスの男の子で気になる子がいるんだけど…どうアプローチすればいいか、全然わからなくて。」ゆうなが恥ずかしそうに話す。


「それ、どうするかみんなで考えようよ!」りりかが提案すると、全員が興味津々な顔で頷いた。


「私だったら、まず友達になって、少しずつ距離を縮めるかな。」さらが真剣に考えながら言うと、みんなも同意するように頷いた。


「でも、友達と♡しちゃったらどうなるのかな?」りんが興味を示しながら質問した。


「うーん、それはちょっとリスクあるかもね。」ゆうなが笑って返すと、リビングは再び和やかな雰囲気に包まれた。


「好きな人にアピールするなら、どうする?」りかが少し真剣な表情で尋ねた。


「私は、普通に話しかけて、一緒に遊びに行くチャンスを作る!」りりかが元気に答える。


「それいいね。でも、やっぱり緊張するよね。」さらが言うと、みんなが頷きながら笑い合った。


「でもさ、もし好きな人に好きな人がいたら?」ともみがふと思い出したように尋ねた。


「うーん、好きな人の気持ちを優先するかも…でも、自分の気持ちも大事にしたい。」ゆうなが真剣に考え込む。


「そうだよね、どっちも大事だよね。」さらが優しく微笑んで言った。


話題は次第に「愛」という気持ちそのものについてに移っていった。


「愛って、どういう気持ちなんだろう?」りりかが不意に問いかけた。


「ドキドキするし、何か幸せな気持ちになる。」さらがゆっくりと答えると、みんなも考え込むように静かに頷いた。


時間が経つにつれ、リビングは笑い声と温かい空気で満ちていった。それぞれが自分の思いや恋愛観を語り合い、距離がどんどん縮まっていくのを感じていた。夕方の柔らかい光が窓から差し込み、6人の友情と絆はますます強くなっていくのだった。


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さよならじゃない 紙の妖精さん @paperfairy

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