交通事故に遭い、決して短いとは言えない人生を終えた主人公。「なんじゃこりゃぁ!」と目を覚ましたら、異世界の貴族令嬢としての新しい人生が待ってました。見た目は14歳の少女ですが、中身はしっかり50歳。突然の転生に戸惑いつつも、「くうねるあそぶ」、つまり経済的自由を手に入れてのんびり暮らすという明確な目標を掲げます。現実世界でも憧れる人が多い理想のスローライフ。
とはいえ実現するのは言うほど簡単じゃありません。ニーナさんは異世界の文化や常識に戸惑いながらも、前世で培った50年分の人生経験と機転を武器に新しい環境で奮闘します。その行動力には周囲も驚きを隠せません。
物語そのものは非常にユーモラス。ニーナさんの周囲には見せない毒舌交じりの本音が読者には筒抜け。物語の1/3くらいを占めるかも知れない心の声に読者も思わず同調。
そして、この作品には昭和末期から平成初期にかけての小ネタがふんだんに盛り込まれています。「太陽にほえろ!」や「アタックNo.1」といった懐かしいネタが大量に登場し、特に主人公と同世代のアラフィフ読者には刺さること間違いなし。
この物語は笑えるだけではありません。「くうねるあそぶ」というお気楽そうな目標の裏には、努力や工夫なしでは実現できない現実が語られています。そしてその過程で描かれる個性的なキャラクター達や彼らの成長が、物語をより深いものにしています。
頼れる騎士団長テッドさんは有能ながらも誠実さが光るキャラクター。従弟アーロンは内気な少年から成長していく姿が描かれています。そして黒馬クロとの絆も物語にユーモアと温かさを添えています。それぞれのキャラクターとの掛け合いも、この物語をさらに面白くしています。
新しい切り口で楽しませてくれる異世界スローライフ。「くうねるあそぶ」を目指すニーナさんの奮闘記は、読者にも元気と笑顔を届けてくれるでしょう。そして読み終えた後には、読み手にも「くうねるあそぶ」を実現したい! と思わせてくれる、不思議な魅力があります。ぜひお勧めしたい作品です。
LV50とは、人生100歳なら50歳はLv50という意味らしい。
日本人で50歳のシングルマザーだったシーナは、子供をかばって交通事故に遭い、辺境伯令嬢ニーナ14歳(ふくよか)に転生した!
その世界は馬ではなく牛に乗って移動(遅い)ので、つよつよの馬を手懐けたり、元のニーナの性格が悪くて周囲の評価が最低ランクだったのを、50歳の大人の知識と経験でどんどん味方を増やしたりの大活躍。
目標「くうねるあそぶ」のぐうたら生活のためにニーナは数々の事件に全力で突っ込んで行く。
感想:最初からテンションアゲアゲ、ギャグ満載、パロティもたくさんなエンターテイメント豊かな作品。作者様のリクにお応えして、私の感想コメも貼っておきますね(*´∀`)
「毎回めっちゃおもしろいです!( ゚Д゚)
ニーナの行動も輪郭がハッキリしていて、見てて気持ちいいです(*´ェ`*)」
オススメですわー!💖