こんな人生でもいいですか？

第10話 高校卒業→未来へのスタート

気づけば10月になり、私は中村先生のいいところを探すようになりました。頭が良い・タバコ吸わない・お酒飲まない・女の子に優しい。などの点を見つけ一人でニヤニヤしていました。そして気づけば文化祭、そして中村先生の誕生日がありました。当日は朝から職員室前で出待ちをし、出てきたところでプレゼントを渡す流れでした。もちろん成功。喜んで貰えました。クラスのみんなと協力し、誕生日をお祝いしました。そして文化祭ではたくさん写真を撮ってくれました。そして、中村先生の授業プリントの感想欄に「はなまる描いて」お願いするとしっかり描いてありました。そんな些細な優しさもまた好きなのです。放課後に突然教室に来て掃除をし、その後に「ご飯食べに行くから早く帰らないと」と言い、「何食べに行くの？」と聞くと「教えませーん笑」と先生。その後一旦教室を離れ何かを取りに来て「僕はふぐを食べに行きます。だから18時に出ないと！」と先生、「この話は内緒ね」と言って帰っていきました。こんな可愛いところも好きな部分なのです。そして歳が明け、卒業旅行に行きました。場所はディズニーランド。先生も生徒も私服の為、すごく楽しみにしていました。中村先生とは行動を別にしていたけど、園内で出会うことができて写真を撮って貰いました。2日目は別行動。中村先生にお土産を買い、学校が始まったその日に渡しました。凄く喜んでくれるので渡したくなるのです。そんなこともありながら無事に高校を卒業。卒業式の日は二人で写真を撮り、あり得ないくらい教室で号泣しました。そして初めて中村先生から手紙を貰いました。その手紙にはたくさんの感謝や今までのこと、見るだけで涙の出るような言葉が沢山ありました。卒業してからも定期的に会いながら愛を育んで行きました。今まで行けなかった場所にも行き、好きなことをできる。こんなに大切なことはないと思います。喧嘩をしても気づけば仲直りをする。そんな関係が一番ステキだと思います。ストレスはお互い溜め込まず、言いたいことは言う。これが一番です。