回顧録
テオ
其のニ
「まだ冬の空」
僕がいる丘は まだ冬の空
君を迎える為だけに
いつかの あかるい日射しを待ち
目を伏せる 儚さを
持て余してばかりいる
僕の記憶の奥底の
君はいつでも新しい
決して 絶えない
決して 衰えない
僕の座るこの石に まだ冬が残ってる
冷たい空を 仰いでは
ただ 夢を見る 君を
君ね
君
抱きしめることだけが
生き甲斐で
何時間も
何日も
何年も
この丘で
君を待つ 僕はもう
化石か何か
完璧な 抜け殻を
蝉のように落としてる
逆さまに 空を
見上げる もう一度
遠過ぎる
まだ冬の空に
心が叫んだ
行かないで
消えないで
届かない
もう
終わったことを
知らされて
それでも
どうでも
僕のあなたは
まだ 蜻蛉
その面影だけを
今も抱きしめて
20240812teo
…
もうすぐ夕方の四時になる。一日があっという間に終わろうとしている。最近の詩は、すぐそばに宮沢賢治がいるようで、賢治さんに見つめられているようで、とても不思議な感覚になる。彼の言いたい一節のフレーズをいれてくれと、言われてるみたいに。
私は時空を超えた気持ちになる。ほんの小さな経験だけれど、とても不思議なことに思える。
***
8月12日の夕方頃作成した詩を載せてみた。
(2024年9月19日更新)
回顧録 テオ @amorelli7
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます