やってきた猫は天才だった

クォンギソン

第1話

ここはアラブ首長国連邦、ドバイ。

アブダビとドバイを中心に工作機械を開発している男が居た。

その男の開発事務所には、住み着いている1匹の猫が居た。


男が工作機械の出力を上げるための開発をしているときに

「More power!!!」

と叫んだと同時に室内に入ってきたその猫が

「みゃぁー!!」

と鳴いたので、その猫の名前は、そのタイミングから取って


「モア」


と付けられた。


その男は熱血漢で、工作機械の動作を自らの体で真似をしたり、

どんな動きをすれば効率の良い動作をしてくれるのかを

自らの体を使って検証したりしていたので、


モアにも効率の良い体の動かし方が影響された。


この猫は実に天才的だ。部屋のドアを開けたいとき、背中に力が必要だと理解したとたん、

自らの背中に力を付け始めた。

そして、ドアを掴んだときに背中の力をいっぱいに加えたことで、

本当にドアを開けてみせたのだ。

これには男も


「It‘s very fantastic!!!」


と、大変感激したようだった。

その後もモアは、他の猫がネコパンチをするところを、

自らの拳を鍛え、背中の鍛わった力と組み合わさることで

猫拳骨へと昇華させた。


これらの光景も、ドバイだから受け入れられる。

ドバイなら何でもありだから。と思う者が多数だと思われるが、


その様子を見ていたある猫は


モアはまだまだ伸びるということを感じ取って、モアを見ていた。

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やってきた猫は天才だった クォンギソン @giseong61

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