第2話

02.



流産で我が子を失い、続くようにお姉ちゃん、お母さんを亡くした私は、ショックで抜け殻のようになっていた。


でも、お姉ちゃんとお母さんが居なくなった今、蘭と美桜を守れるのは私しかいない。


私は2人をみるために、お姉ちゃんとお母さんの葬儀のあとも、私はしばらく実家で暮らしていた。


仕事があるため、真也は先に家へ帰っていた。


そして今日もいつも通り、夕食を作るために買い物へ出ていた私。


すると宝石店から出てくる真也を見かけた。


声をかけようとしたその時。


真也の後を追うように出てきたのは赤ちゃんを抱いた女の人だった。


職場の人かな……と思ったものの、職場の人と2人きりで宝石店から出てくるか……?と思いこっそり後をつけることにした。


すると、2人は人目のつかない公園へ。




「ねぇ、いつになったら奥さんと別れてくれるの?

この子も早くパパに会いたがってるよ。」


「そうだな、もうすぐだ。

その証拠に結婚指輪、買いに行っただろ?

俺も早くお前たちと一緒になりたいよ。」




聞こえてきた会話内容に私はショックが隠せなかった。


真也が浮気……?パパってなんのこと…………?


あの子は真也の子なの?結婚指輪?


もう何もかも意味が分からない。


頭の中がぐちゃぐちゃでどうしようも無くなり、私は逃げるようにその場を離れた。





その日の夜。




「姉ちゃん、どうしたの……?」


「え……?」


「だって元気ないから……大丈夫?」


「っ……ごめんね、なんでもない、大丈夫だよ。」




私が元気がないの心配してくれてたんだ。


蘭は昔から気が利く子だったからなぁ。




「あのね、優花姉ちゃん死ぬ前にね、真也さんのところに話に行ってたんだ。」


「…………え…………ごめん、詳しく教えて?」


「うん、お母さんの部屋から出てきた後真也さんのところに話に行ってたんだ。

その後、少しして優花姉ちゃん苦しみ出して……」




何……どういうこと…………?


あの時直前に真也と会っていた……?




「僕ね、真也さんが何かしたんじゃないかって思うんだ。」


「私もそう思う。だってお母さん薬飲んだ後、いつも具合悪そうだったもん。」




…………まさか真也は。


もし、そうだとしたら絶っっっ対に許せない……っ!


徹底的に調べ上げて、真也を地獄の底まで突き落としてやる!!!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

次の更新予定

2024年9月26日 18:00
2024年9月26日 18:00
2024年9月26日 18:00

最低夫に最高の復讐を moa @moa_20211128

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ