『おさむさんとゲリラ』

やましん(テンパー)

『おさむさんとゲリラ』


 あるひのこと、おさむさんちのとなりの小さなスーパーに、ゲリラさんが、入ったのです。全部で5ゲリラです。


 豆鉄砲みたいなものを乱射したあと、レトルトパック入りの肉料理とかを奪い。ばらばらに逃走しました。


 『ジャヤコガニュアン、万歳!』


 とか、叫んでいたそうなのです。


 ジャヤコガニュアンは、最近目立って活動している、地球の、自称革命家でした。


 その子孫が、1000年近くあと、のちの世界を支配する独裁者になるなんて、もちろん誰も知りません。


 しかし、世の中の支配者は、だいたいが、世襲されるものなのですが、人々は、その始まりをまさに、見ていたわけなのです。


 しかし、ほとんどのひとにとって、ジャヤコガニュアンとは、タルレジャ王国発祥の焼き肉のことでした。


 『うしさんのステーキ万歳!』 


 と、叫んでいるようなものです。



 『わわわわ。あなた、どなた?』


 おさむさんは、尋ねました。


 大男です。


 『あ、しつれい。わたしは、ゲリーラです。あついので、脱いでいいですか?』


 『ぬぐ? なにを。』


 『スーツです。よいしょ。』


 ゲリラさんは、身体を脱ぎました。


 『わ、、わわわわわわあ?』


 中から現れたのは、でっかい、かたつむりさんみたいな生き物です。


 『わたしは、ゲリーラ星人、ジャヤコ-・ガニュアン。宇宙船が遭難し、日本に不時着しました。あなたの政府に救援を求めましたが、強制収容所に入れられました。10ゲリーラほど逃れました。居場所は秘密。食糧が足りなくなり、やむなく、市場に行きましましたが、怪我人は出さないようにしたつもりです。』


 『って、よく分からないな。なんで、政府は、強制収容所に?』


 『わたしたち、ゲリーラ星人は、親戚のテロール星人のテクニックにより、生きていますが、知識はほとんどありません。政府は、つまり、あなたの政府は、テロール星人の襲撃を畏らんでいますね。可能性は小さい小さい。』


 『絶対に、ない?』


 『まあ、多少は、あります。』

 

 『あらま。でも、強盗したら、よけい、疎んじられるよ。』


 『強盗ではない。ちゃんと、支払いしたよ。』


 『なにを払ったの?』


 『敬意。ジャヤ-コ・ガニュアンは、すべての敬意の集合名で、われわれの名前は、みな、ジャヤーコ・ガニュアン。だれでもかれでも、ジャヤーコ・ガニュアン。その、名称はあらゆる支払いに有効です。』

 

 『それは、地球では通用しません。地球人は、敬意よりお金なのです。すべてが、お金なので、敬意は

、おまけ。付録です。』


 『なんと。そんな、あり得ない。』


 すると、外から声がしました。


 『周囲はすっかり取り囲みました。人質を解放しましょう。話し合いましょう。要求はなんですか。』


 『なかまを、解放してください。さもないと、テロールが来ます。怖いよ。』


 『あなた、しっかり、脅迫してますな。』


 『脅迫、ちがいます。要求です。』


 『はあ。』


 『解放の用意はある。出てきてください。』


 『まず、解放してください。テロールを、呼びますよ。』


 『ねえ、テロールってのは、怖いのですか?』


 『そら、あなた、テロールは、惑星一つくらいなら、ひと飲みにします。』


 『はあ…………なんだ、そりゃ。』


 しばらく、外の声は途絶えたのです。


 不思議な沈黙になりました。



 『あなた、たこやき、たべますか。』


 おさむさんが、尋ねました。


 『たこや、き?』


 『あ〰️〰️〰️。たこ、やき。まって、ちんしてくるから。』


 『ついてゆきます。』


 『ご自由に。』



   🙍🙍🙍🙍🙍



 『はい。これ、た、こ、や、き。』


 『まって。しらべます。』


 ジャヤーコ・ガニュアンは、小さな装置をカバンから取り出しました。


 『なんですか?』


 『食べて無害か、しらべます。』


 すると、機械が、かわゆく、しゃべったのです。


 『じゃやこー!』


 『無害です。』


 『そら、よかった。どうぞ。』


 『うまいです。こりゃー、うまい。たこや、きー。うまい。』


 その瞬間、ものすごい大音響が響いたのです。


 『ジャヤコガニュアン〰️〰️〰️❗』


 『わ。敬意ある、よびだしだ。では。ありがとう。さようなら。』


 ジャヤコー・ガニュアンは、すたすたと、玄関から出ていきました。


 あと、どうなったのかは、わからないのですが、テロール星人の襲撃は、いまだ、ないようです。ただ、嵐や、地震が、やたらよく起こります。


 なお、地球のジャヤコガニュアンとは、関係がないようです。



   👾👾👾👾👾👾👾👾



      おわり



      ぽ



  🐼🐼🐼🐼🐻🐻🐻🐻🐼🐼











 


 


 


 


 


 


 


 



 


 


 

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

『おさむさんとゲリラ』 やましん(テンパー) @yamashin-2

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る