一人床の中

白川津 中々

◾️

他人を信じられなかった。


仲がいいと思っていても頭の中では何を考えているか分からない。談笑し、ひとしきり話し終わったあと「あいつはつまらないな」と心中で蔑すまれているんじゃないかと疑心暗鬼となる。その度に俺は、「あいつは大した奴じゃない」と軽んじて、親なる付き合いをしないようにしてきた。だから俺は今、一人だった。周りには誰もいなかった。人付き合いを恐れ、心通わせる事ができなかったから、俺はこの世界にたった一人の存在になっていた。


休日、床に伏せ目を閉じる。

孤独の寒さだけが、俺を包む。

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一人床の中 白川津 中々 @taka1212384

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