第14話 夜の住人の鍵




心のなかに夜の闇を飼っていた

夜明けが訪れて 

夏終わりの朝空に導かれる

それでも月や星は消えない



往復書簡の後に燃ゆる攻防戦

揺れる気持ちの果てに五線譜

切り拓いた道は奇跡か希望か



いまめくる時間の流れ

ポストには確かな手紙

その手のなかにある

ここにも一つある



子供じみた遊びかもしれない

靴のなかに鍵をいれて

大いに呑めや唄えや

そして鍵を手にして歩き出そう









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掌の詩曲集 橘 詩音 @tacoset724

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