第13話 立ち止まる




夜の波音に耳をすませて

しぶきの涙

砂と交わる



幾代の調べどこへ

荷物は少ないほうがいい



泣き続けた月夜

コンクリートに

しゃがみ込んだ雨の日

静かな波が

いまを すべてを

さらってゆく











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