第2話

スライムを倒したえとは、気合を入れなおしてあたりを見回したが次の敵は見当たらなかった。そして倒したスライムの跡地にアイテムが置いてあった。

スライムゼリーと表示され、インベントリに入れた。

その後は、スライムが出てきては倒し、アイテムを回収するを続けていた。

スライムゼリーのほかスライムの核が10匹に1匹くらいで出てきた。

スライムも単体で出てきたのははじめの部屋くらいで3匹から7匹の集団で出てくるので探索50分ほどで40匹は倒しただろう。

道中にも草などが薬草と書いて生えていたりするので用途がわからずとも回収していった。

ナタが強いのか、それともスライムが弱すぎるのかわからないが意外とサクサク倒せている。

そんな探索も気が付けば行き止まりも1回2回あった程度で気が付けば次の階層への階段を見つけることができた。

そんな階段の途中で休憩をしつつヘルプを開くと


階段の途中は休憩できるように敵が入ってくることはない。

だが、もしも5階層ごとの5~6階、10~11階などの途中には休憩が普通よりとりやすい休憩所が設けてあります。下に降りきると後ろの階段が消えてしまうので戻って休憩をしようと思っても出来ないのでご注意ください。


そんなことが書いてあったので、休憩することにした。


「休憩しますね。体はほどんど疲れてないのですけど、心が疲れているという感覚がします。次の階層が終わり次第帰還予定になります。今頃朝活が終ってご飯食べてたと思うとおなかが減ってきました。後1時間程で次の階段見つけ次第帰る予定です。」


コメントは荒れ模様が続いて流れがすごくて抜粋してあげたいけど、これが終って別の人がこっちの世界で探索をすればそちらを見てくれるはずだと思って、頼まれた部分を済ませてご飯を食べるまでもう一息だと頑張ることにした。

3階層に降りるとまたすぐ一匹敵が見えた。

緑色のマリモのようでなかなか大きいサイズでバスケットボールくらいのフサフサした丸い球体がポヨンポヨンと跳ねて近づいてくる。

ナタで切りつける。だか少し反発があるように一発では倒れないようで、もう一度斬りつける、スライムを斬りつけるより大変で、一階層降りただけでここまで変わると、もう一階降りたときにどれだけ強い敵が出てくるのかを考えると逆にもう一階層降りて、一匹の敵を倒してみて帰るのもよいかなと次の階段を探すことを再開した。

二階層と違い敵が一発で倒れず、多くても3匹くらいまでしか出てこないが50分くらいかけて20匹を超えるくらいしか倒せてない。

それに、3階層の敵じゃない採取にも抵抗感が出てきたことで採取も大変だったのでそれも時間がかかっているのだろう。

一階層に一時間くらいかかって6時間だと7階層がクリアできないくらいだろうか?など思考が動くがまだまだ時間がかかる可能性もあるからそこまで行くにも今後時間を短縮していくことが出来るのだろうかと思うこともあるが、そう言ったことは終わってから考えることにしましょうと、無事に4階層に続く階段がありそれを降りていく。


途中まで行くと階段に座り込んで配信に向かって


「次の階層の一匹を倒して帰還します。どうも一階層降りてそこにいる敵がその階層の敵なのだと考えているので、これが正しいとも言えませんが、これを確認は他の方に任せることにします。」


インベントリも今のところ上限が来ていないのでどこまで入れられるか気になる部分も多いけど少し楽しいかなと思っていた。


「楽しくて時間を忘れてしまうので、用事があるのにこっちに来ると大変になりそうですね。」


ついついボソッとつぶやいた。心から楽しんでるのだろう。

なぜ私が初めてなのかとドキドキしていたが、今なら思えるみんなが楽しむ前に一人で楽しんでる優越感は気が付けば朝ごはん食べた後に来て時間いっぱい楽しんでいたかったなと今は言える。


休憩を終えて、4階層に降りると次の敵として木にリンゴが一個ぶら下がっている。

根っこが足として動きこちらに向かってくる。

枝が襲ってこようとするのをナタで落とす。

なかなか止まらないと思っていたがリンゴがぶら下がっていた枝を切り落とすとやっと動きが止まった。根っこは短く、枝だけで襲ってくるのでそこまで強さを感じなかった。


「では、報酬を拾って帰還の巻物を使おうと思います。」


インベントリに回収後は、腰に差しておいた帰還の巻物を思いっきり広げると景色がゆがみ始めの自室に戻って来た。

インベントリから出したものを宝箱に全部おさめて装備も一応入れておいた。

これで戻った時に装備も戻った体に装備されてるのはないと思ったが用心のために。


「では、これですべてが完了したので戻ります。ご飯を食べた後に配信をしたいとおもいますが、家族との話し合いや、疲れてすぐにできない可能性が高いので申し訳ありませんが、そちらはご了承ください。では、コメントについて返信が出来ずすみません。ログアウトすると放送も切れると思うので3・2・1で切りますので、ではおつえと、3・2・1ブチィ」


腕輪を操作してログアウトすると自分のいつも放送に使っている部屋に戻って来た。

ドアを叩く音に親の声が聞こえる。

心配かけたし、話し合いとあとお腹が減った自分のお腹に手を当てながら返事を返すえとさんだった。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

タイトル不明(仮置き場) トビウオ稚魚流星群 @tobiuomonsuta_999

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る