第7話 それから。

 それからというもの、僕は自殺未遂を繰り返し何度も生死を彷徨った。その度に樹里ちゃんに止められたが僕は諦めなかった。樹里ちゃんと一緒に居たい。樹里ちゃんのためならなんだってする。もう何度目か分からない三途の川。樹里ちゃんが現れた。


『やぁ、樹里ちゃん。今回は数日振りかな?』


『そうね。』


『ねぇそろそろいい?』


『うん。いいよ。ともくんにとって、私の存在は大きすぎたんだね。いいよ、おいで。』


 三途の川の水位が下がり。歩ける程になる。僕は樹里ちゃんの元へ走り出す。穏やかで暖かい日差しが降り注いでいた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

勇気 Nijika @Nijika0302

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ

参加中のコンテスト・自主企画