白昼夢

果芽

序章

目の前に少女が一人立っていた。自分より年齢がおそらく二つほど上の美しい女性。

彼女は遠い青空のような淡い空色の長い髪をしていた。

真っ白なワンピースを着ており、服と肌の一見見分けがつかないほど真っ白な肌をしていた。

彼女の目が私を捉える。まるで何も写ってないように思えるほど、透き通った目をしている。

「私を守って。」

目の前に居るはずなのに、何処か遠くから、けれどハッキリとした声でそう告げた。

私はそれに承諾した。何故かは分からない。彼女が綺麗だからという理由では無い。ただそれが私の使命だったと思わされた。そのために私は産まれたのだと思ってしまった。

彼女はもう一度口を開ける。

「私は世界の理。私を彼らから守って。」

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白昼夢 果芽 @kudame

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