登校中の疑問
A:なあ。
B:ん?
A:ふと思ったんだけどさあ。
B:おう。
A:不審者ってさあ、ある程度容姿っていうか背格好っていうか、なんかそういうものに対して「斯くあるべし」みたいな偏見が定まってるよな?
B:…。なんとなく言いたいことは分かる。あれだろ?服は黒で、体形はチビか無駄にでかいか極端な瘦せ型か、それなりに太ってるみたいなのだろ?
A:そうそうそんな感じ。
B:で?それが何?
A:その偏見を壊さないと、少女たちをきちんと守れないんじゃないかと思ってな。
B:……志や思いは大変立派なんだが…。
A:なんだ?
B:なぜ少女しか守ろうとしない?
A:……。
B:なあロリコン。
A:撤回してもらおう!私はロリコンではない!
B:じゃあ、何で少女だけに限定したんだ?
A:私に男を守るつもりがないからだ!
B:それもどうかと思うが…。あと志は対して立派じゃなかったわ。
A:そのためにも!これらの偏見に当てはまらない不審者をこれから生み出そうと思う!
B:具体的には?
A:俺が!俺たちが!不審者だ!
B:勝手にしてくれ。…いや待て、俺たち?
A:ああ!俺たちが不審者だ!
B:ふざけんな!断固拒否する!
A:ふ。何時から拒否権があると錯覚していた?
B:お前をここで殺すことで、計画そのものを中止させてやってもいいだぞ?
A:はははははは!やってみるがいい!貴様が私に勝てるというのならな!
B:何を勘違いしているんだ?
A:何…?
B:お前を殺すのは俺じゃない。
A:っは!お前以外に誰が今の俺を殺せると?
B:今までの会話を録音してあると言ったら?
A:……は、ハッタリだ!そんな都合よく録音などできるはずがない!
B:ほう、そう思うのか。まあそれでもいいんじゃないか?その思い込みによって後に後悔することになるのはお前だがな。さあどうする?
A:……そういえば今日の朝のことなんだけどな?
B:ふん、根性無しが。
A:うるせぇ。何とでも言え。
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日常の気になること @afterstory
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