夜のルフラン

新月の常夜の森の穏やかな

泉は黒曜石の水面を湛え

星の鱗の人面魚が

ルフランばかりの歌を歌う

そしてそいつが跳ねるたび

潮吹のような飛沫があがり

私の見開いた両眼から

冷たいマグマが流れ落ちる

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