ヒトの境、ヒトデナシの境

読みやすい文章、魅力的なキャラクター、そしてなんといってもの特異体質!

最初から最終話に至るまで、ヴァンパイア体質であることが一貫してテーマではあります。
ただ、私は逆に「人であるとは何か」をずっと問われているようにも思いました。
現実社会にものうのうと悪事を働き、人を踏みつけ血を啜って何とも思わないタイプの人間もいます。
彼らは果たして本当にヒトと呼べるのか。
体質だけでヒトデナシよりにされてしまう彼らも、本当はヒトではないのか。

そういった深いテーマもありながら、コミカルさもあり、かつBL好きには有難いBLな場面もあります。あります!
BL好きな方も、そうでない方も、是非一度は目を通して頂きたい作品です。

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