第2話 疑う心を持とうと思いました。
これはどういうことなんだろう?
村に帰ったものはいいものの辺りが静かだ。
「誰もいないね、なんでだろう?」
自問自答するのもつかの間、さっきまで人がいたかのような跡を見つけた。
夕飯の用意はしてある。しかも火がついたままであちこちが燃え始めている。
「これは...あれかな。そうあれ集団疎開ってやつか。僕がいること忘れてたのかな?いややっぱこれはないな。」
確かに村では点呼をとったりしないし同じ名前の奴がいっぱいいるせいで1人ぐらいなくなっても気付かないけど布団や井戸の水などの生活に絶対いるものは持っていくはずだ。なのに置いていくのはおか...しくはないのかも知れないけど...
「これはやはり...」とか考えている間に刻々と時間だけが過ぎていった。
「ブロロロ」車の音がきこえる。
これは...
「これより、奴らに攻撃を仕掛ける!皆準備をしておくように。」
「は!」
「やっぱりこういう仕事は気に食わねえよな。」
二人の兵士が話し合っている。
「ああ。何でこんな仕事をしなきゃならないだろうな?」
「近年活発になって来てるWWSの影響もあるだろうな。ウィッシャーを最近少なくなって来てるし、俺達の出番も多くなってくるってわけさ。」
「西強が学園に駆り出されて色々大変らしいぜ。」
西強とかWWSとか何の話してるかわからないけどたぶん悪い話でしょ。
「こんにちは、」
「なッなんだてめえ!?」、「侵入者か?」
侵入者?まぁそんなところか。でもこの人達が村の近くにいるし多分悪側でしょ。
「我の名前はラグナロク。」
よっしゃ!このセリフを言えたぜ。
「らッラグナロクだと!?って誰だ!」
まあそうなるよね。
「くそが!」彼は銃を取り出して、僕に発砲した。
「当たらないよ。」
「...ッ!」
もう1人の方はショットガンを取り出して、僕を狙う。
「残念?いいところ狙ってるけど少し右だったね。」銃弾は僕の顔をかすめた。
「ぐほぉ!」、「グベェ!」
彼らに一発ずつ腹パンをかましてやった。
「何事だ!」
呼ばれて飛び出てきたのは隊長ぽい人。
「この一瞬で二人も...」
彼はナイフを取り出して僕に投げつけてきた。
「くそ...これでも食らえ!」
僕にとっちゃこの程度の攻撃簡単にラグナロクで避けることができる、けどあえてそれはしない。能力に頼りすぎるのもよくないっていうしね。
ナイフがテントを突き破ってはずれる。
「バイバイっと!」
ラグナロクの力を込めて彼を殴る。
「化け物がぁあ!」
彼は一直線に外に吹き飛んでいった。
「ホームラン!」
後は休憩していた兵士を全部倒して終わりだ。
「やっやべでぇぐッ....」
最後の1人を倒してミッションコンプリート。
ん?ないやら音がする。外からのようだ。
「人身売買でもやってたのかな?」
テントを出た先には何やら怪しげな建物を見つけた。
「ガタガタ」と牢屋の鉄格子をつかむ音がだんだんと大きくなる。
そこにいたのはまだ10歳も満たない少年だった。
「ころす、コロス、コロス、殺す...」
まるで殺戮マシーンみたいだな。
「今、出してあげるからちょっと待ってて...」
こちらから目を離さない。
「どうしよう。鍵の開け方がわからないや。ここをこうして...」
僕はラグナロクの力をミリミリのミリに調整して放った。
「よし。開いた!」
と、同時に少年は僕に襲いかかってきた。
「殺すぅうう!」
実力を見ずにかかってくるのはちょっと未熟だよ?
「うがぁぁああ!」
彼の動きを完全に受け流す。それでも彼は体を90度回転させ僕に向かってくる。
「なかなかやるね。でも...」
彼の目から僕が消える。
「確か...ここ!」
よくアニメで見る、首への手刀が決まった。
「がッ!」
彼にヒットしたと同時に何か吐き出した。
「なんだろうこれ?」
緑色の石...だと思うよくわからんものを拾い上げるとポケットにしまった。
「あなたが私を救ってくださったのですか?」
何でそんな言葉が出るの?今の10歳児ってそんなやつばかりなの!?
「まぁそんなところかな。」
ありがとうございます的風なやつをペコリと一礼して口を開いた。
「この恩は一生忘れません。何か手伝えることはありませんか?」
だから何なのその敬語怖いんですけど..
「そうだなぁ...それじゃあ..」
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神の気まぐれでもう一度チャンスをもらったので令和の時代でやりたいことやろうと思います。 @akakayomu
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