midnight
深夜。リビングにて—
リン「お嬢、寝たのか?」
ジャック「寝ましたよ。薬が効いているので朝まで起きないかと。」
リン「しっかしお嬢には驚かされたな。」
ジャック「機体からベイルアウトできたのは良かったものの…流石に私も少し肝が冷えましたね。」
リン「よくあの状態で保ってたな。泣き叫ぶかと思ったが。」
ジャック「お嬢様にそんな教育は施しておりませんので。」
リン「さーすが。…で、中からか?外からか?」
ジャック「まだ確証は無いので何とも。まぁこれで暫くは乗れないので良い教訓にはなるでしょう。」
リン「あれだけやってトラウマになったりはしないのか?」
ジャック「心配ご無用です。言ったでしょう?[お嬢様にそんな【教育】は施しておりませんので。]」
リン「…お嬢も大変だな。そのくせ殺しは見せねぇんだから甘いんだか厳しいんだか。」
ジャック「まだもう少し、お嬢様には子供で居て戴きましょう——リン、聞こえましたか?」
リン「ああ。結構な人数だな。ったくこんな時によぉ…。」
ジャック「こんな時だからこそ、ですよ。お嬢様自身も、その地位も金の卵ですから。」
リン「ったくこんな時間も働かせるのかっつーの。深夜手当も上乗せしろよ。」
ジャック「ボーナスは期待していて良いですよ。お客様になりそうな人はきちんと残しておいてくださいね。武器庫…掃除用具入れの物は好きに使っていいですよ。」
リン「やりぃ!じゃあちょっくら寝る前の運動でもしていくか。」
ジャック「建物や調度品はできる限り壊さないように。手当もボーナスも無くなりますよ。」
リン「それを早く言えよ!」
ジャック「黙って。行きますよ。3 2 1…」
朝、デルタの自室—
ジャック「おはようございます。お嬢様。」
デルタ「んー……おはよー…。あれ?リンは?」
ジャック「リンは私と朝方まで遊んでましてね。昼過ぎまではお休みですよ。」
デルタ「そっかぁ…うー全身が痛いしまだ眠い…。」
ジャック「今日の予定はありませんので、ごゆっくりお休み下さい。—朝食は如何なさいますか?」
デルタ「おなかすいたけど痛いし動けない…じゃっくたべさせてー」
ジャック「ハァ…。お嬢様はまだまだお子様ですし仕方ありませんね。…可愛い私の(ボソ)」
デルタ「また子供扱いしてるー!…って、なにか言いかけた?」
ジャック「いいえ何も?さぁ。お食事にしましょうか。」
WILLA's daily life いむ @imu3
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