なぜ生きなければいけないのか
@kota-book
第1話 プロローグ
一瞬の喜びを感じるために苦しむ毎日を過ごすことをやめることにする。
苦しむために生まれて来たんじゃない
生まれたくて生まれてきたんじゃない
なぜ生きるのか。
死んでも世界は変わらないのに、
両親の喧嘩に苦しめられた幼少期
いじめを受けた学生時代
仕事では蔑ろにされ、仕事を転々としてきた。
それでも耐えて生きてきた
ずっと孤独な人間の気持ちはだれにもわからないだろう。
死ねる人が心から羨ましかった。
わたしも死ねたらと願った。
世界はこんなに苦痛に満ちているのだから
一瞬の輝きはある。
だが、それ以上に人生は苦痛だ。
生きていることは痛みでしかない。
仕事で
なにかあったらどう責任とるの
といってきたやつがいたが、
お願いだから、さっさとくたばれ。
と言ってやりたかった。
残念ながら本心だ。
人の命が重いとはまったくおもわない。
お前が、私が死んでも、世界の価値観は1ミリも変わらないし、二酸化炭素が減る分、地球に優しい。
人の命が重いわけがない。
なぜ重いのか。
人工知能を生み出せるからか?
手術ができるからか?
薬をつくれるからか?
高層ビルを建てられるからか?
芸術を生み出せるからか?
重いと思いたいエゴ。幻想なのだ。
意味を持たせたいからに過ぎない。
殺しあい、憎み合い、
ただ体を重ね合わせ、個体を増やしたいだけの欲の塊。
人間は生命を奪って生き延びるカビだ。
牛や豚を殺す前にやることがあるだろう。
私は死ぬ。
その前に世の中に怨みを込めて本を書くことにする。
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