エピローグ
「1439番、お前もすっかり模倣犯になったな。」
「ありがとうございます。起こしてしまったことは取り返せないので早く出所して少しでも誰かの役に立とうと思っているんです。」
「良い心意気だ。誰か会いたい人でもいるのか?」
「梨k・・・いや、今はいません。」
「まあ、いいだろう。きっと出所すれば自ずと見つかるはずだ。後、明日の午後二時から面会の予定が入っている。忘れないように。」
「はい。」
「私と面会をできるのは限られた人しかできないのに、誰が面会に来たんですか。」
「君との交友関係が認められた人だそうだ。それ以外はわからない。」
ドアを開ける。目を擦る。頬をつねる。何をしても目の前にいる女性が消えることはなかった。
「裕介様、お久しぶりです。ここを出たらまた帰ってきてくださいね。」
車街逃亡 白池 @Harushino
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