タイトル、内容の組み合わせにオシャレな感じがしました。私の感覚的には各話ごと意外性の連続でした。表現から登場人物までバランスよく偏らず、被ってない感じがして、発想豊かな方なんだなぁという印象を受けました。私自身様々な国の方と出会ってきたのですが、この作品を読んでて、何故かそんな過去の時の様々な空気感が時折よぎっていました。
序盤は互いの傷を舐め合うような、しかし、とてもやさしい時間が流れますいっそ、このまま平和な物語が続いてくれと半ば祈るように読み進めていましたけど、そこから一気に世界観が広がるような展開が待っていて気づくと最新話まで一気に読んでしまいました主役級のキャラクタは皆、好感が持てる性格でとても親しみやすいと感じます今のところはガウェインさんがお気に入りもちろん主人公とヒロインもとても魅力的ですねつい応援したくなるような生真面目さとやさしさの持ち主でどうなるのかハラハラしながら見守っております
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(101文字)
社会的差別、個人の多様な価値観、世界への憧れ、そして愛と感動を含んだ作品だと思います。表現や描写自体はシンプルですが、感性を刺激する小説です。おすすめします。
物語の世界が、流麗な文章と巧みな描写で生き生きと表現されています。息づかいまでが聞こえてくるるような文章のため、ストーリーの奥に流れる陰鬱が払拭され、爽やかな二人の出会いがより強調されています。黒髪の美少女と猫人ナナシ(セレン)の出会いにより、彼らの運命が大きく動いていく。プロローグが出色の出来ですので、一読を強くオススメします。
一度文明が滅んで、新たな種族が生まれてから、その種族と共存関係となり新しい文明が紡ぎ出されていく……。主人公達のやり取りもとても温かく感じました!これからも少しずつ読ませていただきますね(^^)
ストーリーは勿論の事、表現やルビの打ち方等、今までに無い世界観を感じる事が出来ます。童話や伝承を紐解いていくような雰囲気に包まれた、不思議と落ち着く物語です。ちょっと趣向を変えて小説を楽しみたい方にも是非お勧めしたいです。
攫われ、売られ、見世物にされて逃げ出した白い髪の少女アクロ。黒毛として生まれたばかりに不吉の象徴とされ蔑まれ、名前もつけられない黒猫人。人の悪意に傷つけられてきた二人がようやく自分を大切にしてくれる相手と巡り会い、名前と互いを思う心を得て、これから二人のゆっくりとした時間が始まるのかと思いきや……! これをきっかけに、タイトルの「約束の旅」が始まるのでしょうか。人と人に似た者達が新たに築いた文明世界、敢えてカタカナでふられたルビと余韻の残る表現が読者を不思議な世界にいざなってくれます。