モンスター達が潜む崩壊したビル群。
そこに佇むのは、異形に挑まんとする戦士達。
よくあるファンタジーでいて圧倒的に異なるのは、主人公の能力が映画であり、特撮であり、監督であること!
人間を蹂躙するモンスターを、主人公が怪獣に変身して蹂躙する!
その爽快さたるや!
そしてこの作品はの魅力を特に際立たせているのは、個性的な登場人物たち。
一体どこから「現実」でどこまで「映画」なのか。巧みな構成で読者を翻弄します!
王道ファンタジーでありながら、強烈な個性を放つ唯一無二のこちらの作品。
特撮好きの方には是非!
ご一読していただきたい一作です!
第十話までのレビューとなります。
地図の存在しない魔族の領域に、コンクリートをはじめとする人族の産物を崩壊的に描き、映画『ゴジラ』を彷彿とさせる世界観に圧倒される本作。
そんな中、人族の世界に魔女を起用することで上手く魔族との関わりを繋ぎ合わせてくるのが、作者様の手腕たるもの。
暗澹たる雲行きに跋扈する魔族、五感を歪めんとする陰惨たる戦闘が映えるのですが……
旅の途中、姫【スラ】は魔物に襲われてしまうのです。
うわぁ、コレは大変だ……
命乞いからか……魔女【ウトト】の気持ち一つで命を絶つことをまだ幼すぎる彼女は約束してしまい……
ん?
いろいろツッコミたい気持ちを抑えながら読み進めていると、親衛隊のひとり女騎士【ルダン】もまさかの身を挺して魔女に従うまさかの展開。
『 ハイ、カァァアアアット!!! 』
え? コレ映画なんですか?
先が読めないこの物語は、一体どこへ向かうのか?