剛力壊伝説 閉幕
雀荘を出て、次の賭場を目指す
そこに
「おい、
「賭けだァ?」
「勝負はコイントス。俺の投げたコインが、表か裏に所持金を全部賭ける。どうだ?」
壊に負け、人生を終わらされた
壊は迷ったが、勝負を受ける事にした。
「いいぜ、乗った」
「おぉ!本当か!」
「ただし!2つ条件がある。」
「1つ目、コインは俺が投げる。
2つ目、先に俺が選ぶ。どうだ?」
壊はそれに何かを感じ取り、穏やかな表情になる。
そして、ポケットの中で2枚のコインを縦半分に割り、表面同士で合わせ、力で接合した。
壊はそのままコインを空中に投げ、手の甲で受け止めて言う
「俺は表だ」
しばらくして、決心した様子で一言
「原理はよく知らねぇけどよ、そのコイン、表面しかないんだろ?」
やはりな、というような顔をして壊が言う。
「引退、か。」
鷹は驚き「なぜ?」と言いかけたが
ぐっと言葉を飲み、二言目を待つ。
「俺のイカサマは力技、バレても別の技は無い。見破られたらおしまいだ。」
「たった今、俺のギャンブル人生は終わったんだよ」
壊はその場に持っていたチップを置くと、真っ直ぐ外へ歩き出した。誰も自分を知らない、何処か遠くの場所を探して
ただ呆然とその光景を眺めていた。
「
こうして、伝説のギャンブラー
しかし、「ときより闇カジノに、見破れないイカサマをする男が現れる」という噂が後を絶たない。
パワー系ギャンブラー 剛力壊伝説 鈴鹿 葦人 @hituki-nozomi
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます