殺害予告

32話

明日死ぬとしたらなんて生温い話はしたくない

今僕がここで死ぬ、あるいはお前を殺してやるから最後に話ししたい

目を見てよ

奥に何も映らない

どちらの目にもお互いが見えてないんだ

お前の目は節穴か

いつかの大人の笑い声

あれから10年経ったよ

10年間で10年分大人に近付いたとは思えない

空間に散らばる下衆な響きが

幼い心に嫌らしく傷を付けた

汚れを入る隙を付けられた？

また他責思考か

つまり僕が汚れるべき精神を持って産まれてきたことが罪なんだ

君の目は抉りたいと思わせてくれない

なんてつまらない

お互い様だね、、

僕の物差しはきっと歪んでるんだろう

曲がり者の僕だから君の人生を上手く測れてないんだろうね

無価値な人生なんて僕だけに与えられていたのかという気付きを得る

笑えるな

目に光は燈らないな

輝けば、綺麗に世界を見れたら

明るい人生になっていたのか

やっぱり心底親を憎むよ

君たちの醜い行為に俺を巻き込みやがって

苦しみを味わうのが確定していると言うのに

産み落としやがって

俺はまだ落ちる

どこまでも失う

視力を失った僕は次に何を失えば気が済むかな

小指でも、手首でも傷つけて自己満に浸って

一生忘れて

殺意も眠ってくれたら良いんだがな

やっぱり不要な命だ

綺麗事は要らない

キレイじゃないこの世界に不要な命にさようなら