第2話 去年
去年は年中やりたい事を全て始めた「始まり」の一年だった。
30歳になる前に、人生第2幕を始めるという気持ちで悔いなく過ごす事に。
2から3へと変わるこの1年はとても私にとって重みのあるもので、
これからの人生時間を貴重に扱う事の重要さに気が付けた年でもある。
8人の一般人が集まり、「執筆」というものに初めて触れ合えた。
本は好きだったし、語学の勉強を永遠として来た私は作家に対しての憧れはずっと心の中に秘めていた。
どんな事に対しても、有能な人や、色々と積み上げ成し遂げた人にしか出来ないと始める前に諦めてしまう人が大半だ。そして私がその内の一人。
今の年まで触れた事のない新しいことを夢みるってとても無謀な事だと思うし、少し恥ずかしい気持ちもある。
それを踏まえて一歩を踏むかどうかは自分自身だという事を初めて実感した。
6週間というとても短い時間の中で、A4用紙10枚以内の短い執筆。
でもそれが本として出来上がった過程が内容を置いてとてもいい経験ができた。
その自信と周りの意見より自分自身の気持ちに向き合う時間が増えたお陰で、
一度は夢見てた、今住んでいる場所の反対側に旅行する勇気を与えた。
勇気が出てからは一瞬だった。
仕事もやめて、貯めてたお金を全部使ってもいいって気持ちで南米旅行の計画を立てた。
旅行が終わった後は、最後の歳だしオーストラリアのワーホリに行ってみようとビザの申請まで終わらせた。
とりあえず今年の5月までできるだけ長い間旅行できるように貧乏生活を楽しみながらTraveler(冒険者)としての旅人生活を楽しもうと11月に一時帰国をした。
久々に地元に戻って南米旅行の準備をして、出発。
旅行をする間、新たに増えるやりたい事の数々。
その中で絶対に何年経っても叶えようと決めたのは、この妄想だけした事のあるやりたい事達を日記のように記録を残すという事。
今の歳になってやっと初めて夢と言えるものができた気がする。
アラサー帰国子女の日常 七生海豚(ななみいるか) @iruka2311
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