生きて生きて、生き抜いてやろうって思えるまで、背中を押してくれます。
- ★★★ Excellent!!!
伝説的なバンド、BIGBANG。このバンドの誕生には、かけがえのない人が存在した。宇崎美月、高校二年生。中学生の頃にはピアノコンクールで優勝した天才少女である。物語は、彼女がバンドメンバーを募るところから始まる――。
初め、主人公である美月の壊滅的なまでの距離感の無さにそわそわしながら、物語の中に引っ張られていきます。(この性格が魅力的なのです!決して短所ではありません!)
そして学内、学外を問わずに様々なキャラクターたちが登場。
皆、それぞれ他人には言えない傷を心に持っている。傷ついたまま、それでも生きて行かねばならない現状に苦しみながら。
美月と出会って、美月の優しさ、音楽に触れて……そうして過ごす時間の中で、心を開いていく。その過程に、心を癒されます。
また、癒されるだけではありません。美月には夢があります。夢に向かう姿に、勇気をも与れるのです。
バンドの物語ですが、何かをしようと一生懸命な人すべてに刺さると思います。是非ともご一読ください!