第5話
「何が期待してる…よ。」
鉄杖のアリアと呼ばれた少女は依頼主に何か裏があることを見抜いていた。
「あの企業は金払いがいい、それに他の傭兵も同時に参加すると聞いている。危険は少ないと見ていいはずだ。当然、俺も最大限支援する。」
「ブリーフィングは以上だ、気を付けておけアリア、この依頼…何か変だ」
オペレーターの男は不穏な気配を感じ取っているようで、一言、任務中は注意するようにと言う
「…了解」
『目標宙域に到達、襲撃用大気圏突入カプセル、突入開始』
『目標到達までおよそ20秒』
20
15
10
5
『目標0メートル着陸終了ハッチオープン』
ハッチが開きピンク色に塗装された奇抜な機体が出てくる。
「さて…仕事を始めましょう。」
対空防衛システムをカプセルから先に射出したジャミング装置で無効化しつつ
グリーンノア都市部に着陸する。
すぐに防衛戦力が集まってくるがパルスブレード一つで一蹴するアリア。
そしてアリアはすぐにグリーンノアの異変に気がついた。
「まともな防衛部隊が居ない?」
西の都市部に降りたアリアは敵機体を蹴散らしながらどこかの誰かが設置したジャミング装置を壊して回る。
出てくるのは旧式量産型のTT(自律型多目的機械)で雑魚ばかりだった。
拍子抜けするほどの低戦力具合に疑問を感じつつも片っ端からTTを殲滅していく。
たまに無人型TSも出てくるが全て旧世代のTS。負けるはずがない。
「こんな奴らに企業の正規部隊は負けたのか?」
各企業のカスタムパーツで組まれた最新TSフラワーガーデンに敵うわけもなく撃墜されていく。
「企業の戦力ならこの都市の制圧は余裕ははず…それにこの程度の戦力というのはあり得ない…」
施設の奥へ進んでいくうちにマーカーに示された内部の施設にたどり着く。
おそらくここが中心部そう思い奥へと進んでいくアリア。
その後をつける機体があるとも知らずに…
一方その頃洋上で
「イリス、目標まであとどれくらい?」
いまだに都市に到達できないでいた。
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