初めてのメイド
ボクは今日メイド業務に携わります。
「長谷部さんボクは何をしたらいいですか?」
「
「わ、わかりました。」
ボクは少しこわかったがメイドなので仕方ないと割り切った。
ボクは美優の部屋の扉をノックした。
「美優様薫です」
美優は勢い良く扉を開けてボクの姿を見た。
「とっても似合ってるわ!はやくあなたのこの姿が見たかった!」
美優はとても興奮していた。
「わ、わかりましたから落ち着いてください」
「少し抱きついていい?」
「いいですよ」
ボクはしないとこの後に支障が出ると思い抱きつかせた。
「すーはーすーはー」
美優はボクの匂いを存分に嗅いでいた。猫吸いみたいなものだろうと思うことにした。
「ありがとう!」
美優の笑顔は太陽の様に輝いていた。
「ところで今日ボクは何をしたらいいですか?」
「別に特にしてもらうことはないから
ボクは普通の業務は任せられないなとここに来た時点で分かっていた。
「具体的にはどうしたらいいんですか?」
「そうねまず膝枕でよしよししてくれる?」
「わかりました」
もう諦めて指示に従うことにした。
「よしよし…毎日頑張っててすごいね。でも休息も大事だよ」
お母さんを思い浮かべてやってみた。
「ここが天国か…」
美優は天に祈るように言った。
「疲れてるなら寝ちゃってもいいよ」
美優はうとうとしていた。
ボクは美優をしばらくよしよししていたら寝てしまった。
「美優の寝顔かわいいな…チュッ」
ボクは美優の口にキスをした。
美優は眠っているからキスされた事に気づいていない。
ボクは自分の行いに恥ずかしくなって顔を真っ赤にした。
「…ん…あれ?寝てた?」
美優が目を覚ました。
「おはよう気持ちよさそうに寝てたよ」
「ありがとうとても良く眠れた」
美優はまだ眠そうに感想を述べた。
「お仕事は大丈夫ですか?もうお昼ですよ」
美優は急いで体を起こした。
「私そんなに寝てたの?!はやくしなくちゃ」
美優は急いでお仕事に手をつけた。
「紅茶を用意してきますね」
ボクは長谷部さんに紅茶の美味しい入れ方を教えてもらい紅茶を入れた。
「美優様薫です。紅茶を入れてまいりました」
「ありがとうそこに置いておいて」
美優はボクが入れてきた紅茶に手を伸ばさないほど忙しそうだった。
でも美優は紅茶が冷めないうちに一口飲んでくれた。
もう少ししてまた一口と飲みお仕事が終わる頃には飲み干していた。
「どうしでした?」
「前よりも美味しくなってた。長谷部に教えてもらったの?」
美優はなんでもお見通しなんだなと思った。
「そうです。美優様にはより美味しいものをと思ったので」
「分かってたけど薫は優しいね。ありがとう」
その後美優は昼食をとった。ボクは一応メイドだから長谷部さんたちと昼食をとった。
午後は美優がボクをお呼びという事で美優の自室に向かった。
「美優様薫です。」
「入って」
なんだか美優はそっけない感じだった。
「失礼します。」
入った途端美優が壁ドンをしてきた。
「美優?!急にどうしたの?」
「あなたは今私のメイドでしょ?悪いけど少し付き合って…ごめん」
美優はボクに抱きついて、匂いを嗅ぎ腰に手を回し首筋にキスをし最後に口にキスをした。
互いに認識してのキスはこれが初めてだった。そのキスはとても甘く幸せだった。
「美優どうしたの?」
ボクはもうメイドという事を忘れていた。
「もう少しだけ…」
時間はキスで分からなくなっていた。
およそ3分キスは続いた。
「ありがとう満足した」
「いいよボクたちは夫婦になるんだから」
ボクは恥ずかしかったが思い切って言った。
「ガチャン」
美優は自室の鍵を閉めた。
「薫が悪いんだよ…」
ボクと美優は初めてカラダを重ねた。
「ごめんねこんな感じで…」
美優は申し訳なさそうに言った。
「なんで謝るの?ボクたちは夫婦になるんだから何の文句もないよ」
ボクは優しい口調で言った。
「そうねでも少しだけ罪悪感があるから…」
「ボクは嬉しかったよ求めてくれて」
美優は少し笑いもう一度キスをしてきた。
出会いは最悪だったが美優に出会えて世界の広さを知れた、人に愛される事の幸福感を知った。この数日でボクは考えは180度変わった。ボクの人生でこれ以上の出来事はもう起こらないであろう。
男のボクがメイドに?! 描空 @kakunikominopaa
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