【エピローグ】どんな魔法よりも
それから、俺たちの関係性は変わった。とはいっても、恋人らしい軽いスキンシップが増えただけで、基本的には変わってはいないものの。だけど、それくらいで丁度いいのかもしれない。
英雄ではない──夢を与えてくれた愛おしい大切な人と、共に居られる。これ以上の幸せがあるだろうか。
もちろん魔法は使えないままだけれど。
「いらっしゃいませ! ……ああ、リディアンさん!」
「はあ……どうせアイツのことだ、まだ作ってないんだろ。話し相手になってくれ」
「はは、もちろん!」
ハイトさんがどんな魔法よりもすごいという能力が、もし本当に自分にあるのなら。俺はそれを使って、努力を続け。これからも彼の手伝いをしていきたい。
からん。ベルの鳴る音がまたする。扉の方を向いて、笑顔を浮かべた。
「いらっしゃいませ!」
完
魔力ゼロのポーション屋手伝い 書鈴 夏(ショベルカー) @onigirijiru
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