7.●● -Ⅱ


あの子のとうぜんは

わたしにとっての とうぜんではない


あの子のふつうも

わたしにとってのふつうではない


でもなんか

あまりにもわたしはみんなと場所がちがっていて


ひとりで怒ったり けなしたり

さびしくなったりしている



これを誰かにはなしたいけれど


もし「わかるよ」って言ってくれたとしても

いったいそこになにが宿るのだろうか


わたしはそれで満たされるの?


結局 どうあがいたって


ひとりなんだってことを


あくまみたいな天使が何度も耳元でささやくだけで


わたしはそのたびに


かなしくなりすぎないように


安定剤をのんでいる


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さびしがりや日記 ゆきのつき @yukinokodayo

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