『走り出した午後も
重ね合う日々も
避けがたく全て終わりが来る
あの日のきらめきも
淡いときめきも
あれもこれもどこか置いてくる
それで良かったと
これで良かったと
健やかに笑い合える日まで
明けてゆく空も暮れてゆく空も
僕らは超えてゆく
変わりゆくものは仕方がないねと
手を放す、軽くなる、満ちてゆく
満ちてゆく
手にした瞬間に 無くなる喜び
そんなものばかり追いかけては
無駄にしてた"愛"という言葉
今なら本当の意味が分かるのかな
愛される為に
愛すのは悲劇
カラカラな心にお恵みを
・・・・』
満ちてゆく/藤井風
母の胎内にいたわたしは
母の猛烈な不安に耐えるため
一生懸命おとなになろうとしていたらしい
大好きなお母さんの
不安な顔をみたくないから
そんなことを続けていたら
15さいぐらいからこころがちいさな悲鳴を上げ始めて
ぽっかりとあいた穴が
身体とこころをむしばんでいった
「愛」なんてわからない
よくわからないから
フロム先生の本を読んで
いちおうそれを参考にはしているけど
それは間違ったほうへ自分が進まないようにするためのもので
わたしの「愛」は
まだよくわからない
ひとそれぞれ「愛」の感覚や価値観もちがうから
話し合ってみたい気もするけど
なにかを断定したり
批判もされたくない
でもたしかに
自分のなかにあたたかななにかが存在していることはたしかで
たまにしにたくなるけれど
それでもそのちいさなひかりは
すみっこでちいさくともっている
いまは、それでいいとおもっている
そのひかりに名前はない