第93話
「ホント、ややこしいキャラなのよねぇ。
見かけは男性のアバターなのに、アバター自体は女性のアバターだから……。」
ツバキが心底困った表情で言うと。
「私だって! 好き好んでネタキャラをやってんじゃないからねっ!」
(ネタキャラって自覚はあるんだ……。)
「ぶはははっ! ネタキャラって自覚してるんだなっ!?」
カエデが、サクラを見て、大声で笑いながら言う。
「ぶっ殺すっ!!」
怒りの頂点に達したサクラ。
カエデに向かって、武器を構えて詰め寄る。
カエデに詰め寄るサクラに、女性陣全員でサクラの身体にしがみついて止めに入る。
「だから! 揉むなっ!
どさくさに紛れてっ! どこを、まさぐっているっ!」
胸を揉んでいるのは、
まさぐっているって……まさか……。
「ないですねぇ。」
「ねっ、無いでしょう!」
ラクスと、リリオペだった。
「以前に1度だけ、
乳首とアソコとオシリの所に、しっかりとモザイクが掛かってたんだよ。」
《あっ、それは、しっかりと女性が使用する男性アバターの特徴だわ……。》
リリオペの言葉を聞いて、私は思い出す。
誰でも、1度は【ヤってしまう】はずの行動を……。
VRゲーム共通で言える事だが。
ゲームの中で、下着の中身は【どうなっているのだろう?】かと言う疑問を抱くことである。
一般的なVRゲームでは、下着は外せない装備品として見なされている。
だけど、中にはUSOの様に、下着の脱着が可能な仕様のVRゲームも存在する。
好奇心に負けて、下着を脱ぐプレイヤーも多いはずだ……。
と、私は切実に願いたい……。
じゃないと、私が変態に為ってしまうからである。
で、USOの場合だけど。
女性なら、胸の先端部分と、見られたらいけない下半身の
いやぁ~。
アレを見た時は、ショッキング過ぎて、慌ててログアウトして、リアルの自分の身体を確認して安心したのも、ちょっとした黒歴史だ……。
私が自分の行動を思い出して。
ラクスに
うん、4人とも〝ヤ〟ったな……。
と、確信できる表情をしていた。
安堵感から、思わず私は苦笑を漏らしていた。
男性陣の反応?
そんなの、言う迄もないと言っておこう……。
まぁ、ゲームの中とは言え、男性が、女性アバターを使ったり。
女性が、男性アバターを使うこともできる、USOだからの処置なのだろうけど。
確かに男女共に、本来付いていない物が付いていて。
それを、見ながら〝ニヤニヤ〟などと〝想像する所を想像する〟と、嫌になってしまうけど……。
ちなみに、男性が使う男性アバターの場合はと言うと。
小象の所と、お尻の菊の所にしかモザイクは掛かっておらず。
男性が使う女性アバターの場合は、胸の先端と
女性が使う場合の、男性アバターの時は女性アバターの時と同じように【3箇所】にモザイクが掛かる。
とどのつまり、リアル男性プレイヤーは、どう足掻いても女性アバターの胸の先端も
リアル女性プレイヤーは、どうやっても3箇所のモザイクを掛けられてしまうという事である。
リアル男性諸君【乙】である。
男性の小象を見たくて頑張った女性達も【乙】である……。
レベルと物語の無いVR・MMORPGの世界 での、プレイヤー達の物語 眼鏡の似合う女性の眼鏡が好きなんです @ikuru00000
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