第2話 状況を把握です

痴話喧嘩です。

目の前でイヌ耳を生やした女の子と燃えるような赤い髪をもつ女の子がイケメンな男の子に詰め寄ってるです。リア充イケメンは滅べなのです。


「ごめんね。もう少ししたら終わると思うから。

まずは体拭こっか。私はあなたの服を取ってくるね」


ぼーとしてると耳が少し尖った女の子がタオルを渡してくれたのです。

あ、めっちゃふわふわなのです。

きもちーのです。


前世で飼ってたゴールデンレトリバーの毛並みを思い出すのです。

あいつは元気にやってるですかね?


「あれ?まだ拭いてなかったの?もしかして言葉通じてない?」


はっ!ふわふわを堪能してると女の子が戻ってきたのです。

とりあえず何か反応しないとです。


「分かる、です。これきもちーのです」


一体ボクは何を言っているのです?

と言うか絶対敬語に変換されるのは何故なのです?

初対面だったら確かに日本人らしく敬語ですけど、敬語を取ろうとしても取れないんですけど。


「ああ、良かった。言葉は通じるみたい。

それで立てるかな?このままだと拭きにくいの」


もちろん立てますよ。

ほら足に力を入れてーー!


ぺたん。


………足に力を入れて!!


ぺたん。



「えっと…もしかして立てない?」


………こくり。


生まれた子鹿もびっくりの足腰の貧弱さです。

ボクは女の子に抱えられて移動しました。

その後は綺麗に体を拭かれて服を着ました。


はい、女の子の服です。

何となく分かってましたけどね。ははっ!

というかそろそろ状況説明してほしいです。


転生したと思ったらいきなり培養槽みたいなところに入っていましたからね。

ホラーですよホラー!

実験は成功したとか言ってましたし、ボク、禁忌の存在とかそんなのじゃないですよね?


いやですよ!ボクは安全な最強チート美少女ハーレム人生を歩みたいんですよ!!

お天道様の下を堂々と歩きたいんですよ!!


「ありがとです。あの、主さまは………」


イケメンの男のことを呼ぼうとしたら主さまと勝手に変換されたです。

何ですか!?私は奴隷か何かですか!?

よく見れば目の前の子も首輪してます!


へ、変態だー!です!


「ご主人様は多分、まだリリスちゃんとエレナ様に問い詰められてるかな?」


目の前の女の子、シェイラさんに色々聞いた結果、とりあえず状況は把握できました。

どうやらボクは主さまに創られた人工生命体、いわゆるホムンクルスというやつらしいです。

この時点でツッコミたい所ですがもう少し待って欲しいのです。


ホムンクルスを創る技術というのは大昔に廃れたそうですが、主さまが遺跡で古代語を読み解いてボクを創ったです。ホムンクルスは外見、スキルなど全て創造主によって決定、創造するみたいなのです。

そしてボクの見てくれは人が振り返るほどの美貌です。


ロリでアルビノですが。

この余計なオプションは主さまの好みのようで私は今、主さま至上主義者の二人から命を狙われている状態らしいです。何してくれてんのでしょうか主さまは。


スキルの中身は主さまだけが知っているようでシェイラさんも知りませんでした。

問題はここからです!

ホムンクルスはその生まれゆえ、創造主に絶対服従らしいです。


奴隷の首輪なしで、です。しかも主さまが死ぬまで。

首にバラの棘の刺青らしきものが入ってるので、これが証みたいなものでしょう。

ざけんなです!何ですか、絶対服従って!


ボクは奴隷じゃねーです!

というか!そのポジションって最強チート美少女ハーレム物語の主人公のヒロイン枠じゃねーですか!!

ボクはその主人公のポジションになりたいわけでヒロインになりたいわけじゃねーですよ!!


「それでね、これはアドバイスというか警告というかまぁそんな感じのだけど」


「なんです?」


シェイラさんの目がもの凄く真面目な光を宿してるです………。

これは、ボクも姿勢を正して聞かなければ………!!


「ご主人様はその、あっちの方もすごいから、体を壊さないようにね」


あっちの方?

シェイラさんは特にどこも指差してません。

だから特定の方向に危険があるわけではない………ちょっと待ってください?


シェイラさん?顔が赤くなってません?顔、逸らしてません!?

ああ……そうでした……今のボクの体は女。

しかも未だ体に上手く力が入らないか弱い幼女です。


このままではぺろっと軽く喰われちまうです!

いやですよ!男となんて!

こうなれば襲われる前に退避するです!


「逃げるです………主さまが来るまえに……!」


「なぁシェイラ。アイツ何してんだ?」


「あ、ご主人様。終わったんですか?」


「ああ…なんとかな……で、何してんだ?」


「ご主人様から逃げてるみたいですよ?」


「え?なんで?」


「それは私があの子に夜は気をつけてって言ったからですね」


「生まれて30分くらいの子になんてこと言ってんの………

確かに俺好みに創ったけどさ」


「やっぱりご主人様の趣味だったんですね……」


「ボクは喰われねーですよぉぉ!!」


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今日の投稿はこれだけです。

というか勢いで書き始めたのでストックも何もないんですよね。

今、他の作品も書いてますし。


アホだなという感想、待ってます。

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ボクの最強チート美少女ハーレム異世界生活!!(意訳) 祓戸大神 @haraedoookami

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