ボクの最強チート美少女ハーレム異世界生活!!(意訳)

祓戸大神

第1話 転生……ちょっと待てやです。

真っ白な空間。

そこはあまりに心地よく、自分と周りの境界線が曖昧になるほど。

動きたいと意識すれば、光の球のような物体がフヨフヨと漂いながら移動するのが感じ取れる。


あまりに非現実な空間。

この手の小説はたくさん読んだことがある。

自然と高揚していく期待。


これはやはりアレなのではないか?

そしてついにその時は訪れた!



「お主は死んだのじゃ」


「あ、やっぱり?」


あんだけ強い勢いふっ飛ばされて頭ぶつければ死ぬよねー。

トラックの運ちゃん。こちとら初心者マーク付けたガチ初心者ぞ?

しかも深夜で高速で100キロ近く出してたんだよ?


そんな車の前に急に入ってくるなよ。

他のトラックの運ちゃんもやってきたから暗黙の了解なのかもしれんが

これで懲りて辞めろよ?まじで。


「まぁ別にワシのせいでもないのだが、見ていて哀れでの。

どうじゃ?転生してみんか?」


「え?本当!?転生ってどんな世界に転生するの!?」


ここまできて現代に巻き戻しとかいうなよな!?

もしそうなったらブチギレる自信があるぞ?


「お、落ち着け……いわゆる剣の魔法のファンタジー世界じゃよ。

ちーと?とやらも付くぞ。内容は知らんがな」


「テンプレ来た!!完璧じゃないっすか!もうすぐに転生する感じですか?」


チートの選択はできないのかぁ。

まぁでもチートと確定しているならモーマンタイだ!

戦闘系チートでも生産系チートでも、何なら18禁的なチートでもいいぞ!?


前世は童貞で死んでしまったからなぁ。

今世こそはハーレムを作るんだ………!!


「うむ。お主が望んだタイミングで転生できるぞ」


「じゃあお願いしまーす!」


「あい分かった。ではよき人生をの」


しゃあ!最強チート美少女ハーレム人生のスタートじゃあ!!














…………うっ……頭が痛いです……

運ちゃんにぶつけられた時くらい痛いです……

これ転生できたんですか?


「ゴポゴポゴポ………」


ん?これボク溺れてません?

死ぬ!転生直後に死ぬ!

出してくださいですー!!


「ご主人様ー!意識が覚醒しましたー!」


「よっし!実験は成功だ!」


「さすがナギ様です!今まで誰も成功させなかったことですよ!?」


「相変わらず凄まじいわね……ほら、出してあげないと」


あ、言葉は分かるんですね。

良かった……また言語を覚えるのは面倒ですからね……

というかそろそろ出してくれません?


何故か水中で呼吸はできますが、目は開けられないんです。

そんなことを思っていると一瞬の浮遊感のあと、バシャー!という音と共に地面に放り出されました。


「いっててて………」


ん?今の声は誰の声です?

気のせいでなければ、ボクの喉が震えてが出ていたと思うのです。


「ふあぁあ……とても綺麗な子ですねぇ」


「ふ、ふん!大したことはないのです!」


「………ナギ?この子、この前あなたが理想って言ってた要素ばかりじゃない。

どういうことか説明してくれる?」


とっても綺麗な女性三人が男の人に詰め寄ってるのです。

なんか修羅場なことが起きそうですが、ボクはそれどころじゃありません!

それはボクと一緒に出てきた水が水溜まりになって鏡代わりになったことで判明しました。


そこに映っていたのは、年齢がギリギリ二桁くらいでアルビノで髪がびっくりするほど長い女の子でした。


手を振ってみます。あら不思議。

水溜まりに映る女の子も振り返してくれます。

ニコッと笑うと帰ってくるニコッと帰ってくる笑顔。


いや無表情から変わらねーです。ていうか表情筋生きてます、これ?

いやぁ可愛い子ですねぇ。

ハーイ。わっつゆあーねーむ?

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設定も何もないアホみたいな内容の小説の威力はどうだ!!

天が書けって言ったんだ。私は悪くない!

ちなみにトラックの運ちゃん云々は実はです。

ぶつけられてはないですけどね。

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