無題

パ・ラー・アブラハティ

 空っぽ。透き通った水面。君が去った八月。私は天を仰ぐ。雲が優雅に自由に空を謳歌する。


 鳥は羽ばたく、明日への水平線へ。私に残るわだかまり。言葉に出来ない感情。無気力。その背を追いかけれなかった両の足。掴むことが出来なかった両の腕。止めれなかった唇。


 乾ききった脳みそ。何かを考えるのは億劫。人生の意味。生きる意味。私の居る意味。この世界に存在する意味。


 何もなし得ない私。何か出来るのに。私の人生にタイトルはない。タグもキーワードも。


 仰げ大空。泳げ、雲。私はまだここに。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

無題 パ・ラー・アブラハティ @ra-yu482

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る