誰か、答えを教えてよ。
- ★★★ Excellent!!!
何でも束縛されてきた。
親に好きに操られる人形だった。
自由なんて、どこにもなかった。
早く開放されたいと思いながら、空白の毎日を過ごした。
でも、それは勘違い。
私は何かに依存しなきゃ生きていけなかった。
束縛されてたんじゃない。束縛されなきゃ生きていけなかったんだ。
解放されて、初めてそのことに気づく。
また、束縛されることを望んだ。
人生はひとつのテストだ。
沢山の問題が集まってできたもの。
ひとつひとつに制限時間がある。
さぁ、また制限時間が来た。
考えなくていいのか?
他人に依存するのか?
あぁ、わからない。
私の人生は、本当に私の人生なのか?
それとも、親の人生?
私は親のもの?
どうやったらこの答えが求められるの?
見たこともない。類題もない。
ねぇ、誰か教えてよ。
現代の闇がつまった、興味深い一作です。
結構短いのですぐに読めます。
さぁ、読んでみませんか?