筆者曰くレースもの>恋愛もの

 主人公であるディーが茉莉花を追いかける話であり、茉莉花がそれ(ディーが追いかけてくれている)によってまだ先を走れるという話だったと思う。
 ディーから茉莉花への恋愛感情があるので、恋愛ものなのかもしれないが、作中の話は専ら日本GPのレースを中心に描かれている。
 短い文字数(約八千字)でディーや茉莉花のことがよく描かれていると思う。
 また茉莉花についてSNS上で様々な憶測に基づいた陰口が叩かれている描写があり、それは現代的な描写だと思った。
 
 惜しいと思う点は冒頭で2043年が舞台でありEV車のマシンを使っているということだったが、それが話に直接関わらないという点とディーや茉莉花以外のキャラについて短編ということもあり掘り下げが少ない点だろう。

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