閒岸

 ぴゅうしゃらるら ぴゅうしゃるら


笛の音と共に、大きな華が空に咲く。綺麗に開花した後、星のように光散る華をみて、飴売りは微笑んで、そして、少し寂しそうに言う。


「……あの青年は無事に戻れたかな…」


 ここは閒岸かんがん。彼岸と此岸を隔てる地。

今日も誰かがその土地で、生死の道をさ迷っている。

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閒岸祭 浅葱 @mana_123

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