第50話 真はそこが弱点

生徒会活動の無い日に呼び出されていた。

今日も紅茶をだしてくれる。


僕は伊豆の神社で起こった事を思い出し、緊張していたのだ。


「真ちゃん、警戒し過ぎじゃないかな?」


「相手は七海さんですからね」


「今日は真面目な要件で来て貰ったのだけど、七海悲しいな」


そう言うと1枚のプリントを持って、僕の隣に腰掛けた。


「これを見てくれるかな」


七海から渡されたプリントには、文化祭中の出し物を見回り監査について書かれていた。

その役員として、七海と僕の名前が書いてあるではないか


「これって、つまり?」


「私と真ちゃんで出し物を見て回るって事ね」


七海は軽くウインクして見せた。


「そんな事は嫌・・・・」


「これは約束でしょう、それに教師・副会長・生徒会長の印が押してある、正式な物なのよ」


七海は僕の言葉を遮り、自分の正当性を納得させてきた。


「分かりました、付いて歩けば良いんですね」


「そうよ、いわゆる文化祭デートって事よ」


「え?」


「何でも無いわ」


七海は僕の髪を掻き上げながら耳元に触れる。


「はぁん」


自然と出てしまった非常識な声、体が一気に硬直して行くのが分かる。


「ここって弱点なのね・・・・ふふふふ」


自分でも初めて知った、他人にそこを触られると不思議な感覚に成る事に


僕は何とか手を振り払い、厳しい表情で睨め付けた。


「そんな怖い顔をしないで、別に虐めたい訳じゃ無いのですから」


七海は穏やかな笑顔でいる。


「要件が済んだのなら帰ります」


「おつかれさまー」


七海は笑顔で僕を送り出した。



何とかして免疫を付けなければ、されるがままに成ってしまう。

そうは思った物の何をどうすれば良いのか、具体的には思い付かない。



夕食時


「スマホの件ですが、ご主人様から返答が来ました」


「本当?」


初江さんは頷いた。


「真さんにはまだ早いと言う事らしいです」


「ええー、きっと駆流兄さんはロックなんてされて無いのでしょう」


「私には分かりかねます」


凄く不公平に感じた、もし駆流にロックが掛かっていても、周りの娘が知れて自分が知れないのは納得が行かない。


「今、スマホは持ってますか?」


僕はポッケからスマを取り出すと手渡した


初江さんはスマホを数分操作すると、僕に返して来た。


「ロックは解除しました」


「良かったの?」


「御主人様には内密でお願いします」


「もちろん、絶対知られない様にするよ」


心から初江さんに感謝した。

これで人に聞けない様な事も知る事が出来るのだ。


「真さん、気持ちは分かりますが良く噛んで食べて下さい」


思わず慌ててしまっていた様だった。



部屋へ戻ると早速SOXと言う言葉に付いて調べて見たのである。


難しい、繁栄の為とは分かったが、異性・同性・どちらでも子供が出来ると言う事なのか?

もっと難易度が低い所から始めた方が良さそうだ、何を調べれば良いのか思い付かないけど



































































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男の娘の僕に結婚相手は見つかるのだろうか? 月のうさぎ @manapina

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