第3話

「うんっていたよねそれじゃあ付き合おうね」


「いやいやこれは疑問のうんだから」


「なんでさわたしはくろさきの気持ちに寄り添うよ」


「そういう問題じゃないんだよ」


「じゃあどういう問題なの」


「俺が君に好かれているなんて思ってもいなかったからだ」


「言ったじゃん好きになっていけばいいってさならわたしもそれでいいかなと思って伝えたんだよ」


今にも泣き出しそうなぐらい真っ赤な顔で竜ヶ崎玲奈は俺をにらむ


「ああごめん」


ふられたいまこそ自分の気持ちを受け止めてくれるチャンスだと思ったんだ


想い人が他の人を好きなのは自分もあったからよく分かる


それにふられる辛さもよく分かる


なのに俺は今ふろうとしていた


最低だ人のことをとやかく言える立場にないじゃないか


「分かったなら付き合おう」


「えへへありがとう」


「それじゃあデートをするんだよな」


「デート?なら今がデートだよ」


「どういうこと」


俺は不思議に思い竜ヶ崎玲奈を見つめる


そしたら竜ヶ崎玲奈から寝息が聞こえてくる


恋人になったけど竜ヶ崎玲奈についてはあまり分からないな


そんなことを思いながら彼女の方を向くと俺の肩に顔をかたむけてくる


そして俺は竜ヶ崎玲奈の顔を見つめて可愛いなと感じるのだった


ここから俺は恋を忘れることが出来るのだろうか


そんなことを考えながら俺は空を見つめるのだった


まぶたが少しづつ閉じていく


「あっ起きた?」


ああ俺はいつの間にか眠っていたのか


「時間的にそろそろ閉められちゃう時間じゃん」


「ああそうだななら急ぐか」


俺たちは急いで校門を潜り帰り道をたどる


「なあ本当に俺でよかったのかまだ霧崎 真凜(きりさき まりん)のことを忘れずにいるのに」


「わたしがあなたがいいから告白をしたの」


くるりと周り彼女は笑ってこう答える


「わたしが霧崎部長のことを忘れてしまうぐらい惚れさせてあげる」


不敵に笑ってそんなことを言う彼女をみて俺は彼女から目を離すことが出来ないと思えるのだった


ここから始まる俺の初恋を忘れるための物語


そして、竜ヶ崎玲奈の俺を振り向かせるまでの物語


だが俺はまだ知らなかった二人の物語が交わることでたくさんのヒロインが俺の周りに現れることを


俺はもう一人の部員である工藤 愛実 (くどう あゆみ)に誘惑されていた


「ねえぼくと付き合ってよ」


「ダメだ俺には彼女がいるからな」


「いいじゃないか浮気をしてもさ」


「倫理観バグってんのか」


巨乳でスラリとした体型をもつ彼女は竜ヶ崎玲奈とは違った魅力をもつ女性だった


そんな彼女に振り回される


最終的に俺はどちらと付き合うのだろうかはたまた他の誰かか

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俺は告白をしていないのになぜかふられたのでハーレムを築きあげることにします 山田空 @yamadasora

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