第2話

涙を流していた俺がゲーム部の扉前でもたれかかっていたら

「なにをやっているんですか?」

ゲーム部の部員の一人竜ヶ崎 玲奈(りゅうがさき れいな)に話しかけられた


竜ヶ崎玲奈の見た目は赤くて長い髪と制服がはち切れそうなほどにでかいものをもっている

カッコよく感じる目付きにきれいで長い足は竜ヶ崎玲奈が女子にモテる理由を作っている

「ああいやごめん邪魔だよな」

「……ええ邪魔ではありますがそれ以上に涙を流している理由の方が気になる」


そういって俺が流している涙をなめてきた

もう一度俺が流している涙を流してきたのである

竜ヶ崎玲奈は不思議系の女の子なので常時こんな感じである


「もしかしてフラれた?」

「ごっほごっほ……え?」

「いやくろさきって霧崎部長のことが好きなんですよね?」

「気づいてたの?」

「うんなんとなくだけど」

野生で生きている女の子って感じだからかんがするどいのかな


「それじゃあ考えている通りだよ番田文彦のことが好きな部長に恋愛相談をされたんです」

「それで玉砕したんですね」

「ストレートだな……よく考えたら廊下だと周りの視線が痛いな」

「では場所を移動しますか」

「うん」


俺たちは人気の少ない場所まで移動していた

「竜ヶ崎玲奈も部長に呼ばれてきたの?」

「ええ恐らくでもわたしの場合は普通に副部長と部長の会話だったでしょうね」


「なあ俺はフラれたんだよな」

「……ええそうでしょうね」

その事実に俺は涙が止めどなく流れてきた

竜ヶ崎玲奈はずっと俺が涙を流し終わるまで頭をよしよししてくれていた

「ありがとう」

「どういたしまして」


不思議な女の子ってイメージだったけど優しくてカッコよいもしも部長のことを好きじゃなかったら惚れてたのかな

そんなもしもの話しを考える辺り俺は浮気性らしい


竜ヶ崎玲奈は少しの間を開けてこんなことを口にしてくる

「……ねえもしもだけどさ今くろさきのことが好きな子が現れて告白をしてきたら受け入れるの?」

「……いやまだ前を向ける勇気は出ないけどいつかは付き合いたい」


「それじゃあ保留なんだ」

「いやそれは女の子に失礼だから受け入れるよでも事情は伝えるリハビリに付き合ってくれませんかってね」

「リハビリ?」

「おう俺が昔みたいに恋が出来るような形になるまでとなりに寄り添ってほしいってことだな」

「それは今惚れることは出来ないけど少しずつ惚れていくってこと?」

「まあそういうことだね」

「じゃあさわたしと付き合ってくれる?」

「うん?」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る