第6話「さよならヒーロー達……」

グレイザー、ドライガー、エクスカイザー、星影、クロスセイバー、ビート、ジェットホーク、パラディオン、ダークウルフ。

9人のヒーローが一同に会した。

今、スカー達との最終決戦が始まる。


「皆……行くぞ!!」

グレイザーの掛け声でヒーロー達はそれぞれ自分の最強フォームへチェンジ。


グレイザーは『ブレイブフォーム』

ドライガーは『ライトニングドラゴン』

エクスカイザーは『エクストラフォーム』

星影は『星影大将軍』

クロスセイバーは『ドラゴンフォーム』

ビートは『ロックスターフォーム』

ジェットホークは『ブルースカイフォーム』

パラディオンは『アメイジングフォーム』

そしてダークウルフは既に『真闇』になっている。


「くっ……やれ!!」

ティラノサウルス怪人の掛け声でトリケラトプス怪人、ブラキオサウルス怪人がヒーロー達に戦いを挑む。

ティラノサウルス怪人も戦いに挑む。


ドライガー、星影、ジェットホークがトリケラトプス怪人と戦う。

ヒーロー達の連携攻撃を立て続けに受けトリケラトプス怪人はダメージを受ける。

「ぐあっ!?……クソッ……」


エクスカイザー、クロスセイバー、ビートはブラキオサウルス怪人と戦う。

こちらもヒーロー達の連携攻撃を立て続けダメージを食らう。

「ぐっ……おのれ〜……」


そして、グレイザー、パラディオン、ダークウルフがティラノサウルス怪人と戦う。

だが流石にティラノサウルス怪人の強さは格が違う。

3人のヒーロー達の最強フォームを相手でも互角の戦いを繰り広げた。


「ぐあっ!?」

パラディオンがティラノサウルス怪人の攻撃を受けダメージを受ける。

「パラディオン!?クソッ!!」

ダークウルフがティラノサウルス怪人に反撃。

「ぐっ……やるな……だが、お前では俺に勝てん……」

ティラノサウルス怪人の反撃。

「ぐあっ!?」

ダークウルフはダメージを受け倒れ込む。


「フンッ……まずはお前からだ……」

ティラノサウルス怪人がダークウルフにトドメを刺そうと迫る。

「させるか!!」

グレイザーはティラノサウルス怪人に飛び蹴りを食らわせる。

「うっ……」

「大丈夫か?」

「はい……大丈夫です……」

「奴は手強いですね……」

「ああ……でも……負ける訳には行かない!!」


そしてこちらは……。

ドライガー達がトリケラトプス怪人を追い詰めていた。

「ぐっ……流石にヤベェな……」

「一気に決めるぞ!!」

ドライガーの必殺技『ライトニングノヴァ』が発動。


「チッ……ブラウ!引け!!」

「へっ、へい……」

ティラノサウルス怪人の指示でブラウは逃亡。

「何っ!?」

「ぐっ……ヒーロー共……纏めて皆殺しにしてやる!!」

ティラノサウルス怪人がグレイザーに向かって突進して来る。

グレイザーが『ブレイブキャノン』を構える。

「スカー、お前との戦いもこれで終わらせる!」

グレイザーは必殺技『ブレイブバースト』を放つ。

「ぐわぁぁぁっ……!?」


「あっ、アニキ……」

ブラウが立ち止まって振り返る。

「ぐっ……おのれ……」

「これでトドメだー!!」

ドライガーの『ライトニングノヴァ』

ダークウルフの『ダークネスギガブレイク』がティラノサウルス怪人に更に叩き込まれる。

「ぐわぁぁぁっ……!?」

ティラノサウルス怪人の変身は解除されスカーが倒れ込む。

「ぐっ……」

「よし!」


だが、ヒーロー達の目の前に巨大な戦艦が出現。

「アレは!?奴らの次元移動艇!」


「スカーのアニキ!乗ってくれ!」

「ブラウ……ああ……」

スカーも次元移動艇に乗り込む。

「待て!」


「アニキ、大丈夫ですかい?」

「ああ……チッ……ヒーロー共を皆殺しにしろ!!」

「しかしアニキ、まだアイボリーの奴が……」

「知った事か!」


そう、まだアイボリー=ブラキオサウルス怪人がエクスカイザー、クロスセイバー、ビートが戦っていた。


「アニキ……へっ、相変わらず容赦ないですね……」

「アイボリー1人の犠牲でヒーロー共を消せるなら安い物だ……ギガントクライシスを起動しろ!」

「了解!ギガントクライシス起動!」


次元移動艇が変形する。

そして巨大戦闘要塞ギガントクライシスへと姿を変えた。


「何だ……アレは……」

ヒーロー達も唖然とする。


「スカーの奴……まさか!?」

「撃て」

ギガントクライシスから砲撃が開始される。

「うわぁぁぁぁっ!?」

ヒーロー達はギガントクライシスからの砲撃を受け大ダメージを受ける。


そして一発の砲撃がブラキオサウルス怪人に命中。

「ぐわぁぁぁっ……!?」

ブラキオサウルス怪人は爆発に巻き込まれ消滅。


「仲間まで巻き込んで……」

近くに居たエクスカイザー、クロスセイバー、ビートはダメージを受ける。

「クソッ……無茶苦茶だな……」

「あんなの……どうやって倒すんだよ……」

「グレイザー……何か策はねぇのか?」


「……アレ程の敵を倒すにはちょっと無茶かも知れないけど……僕達の必殺技を最大限の力で奴に向かって放つしかないと思う……」

「俺達の全力をぶつけるって訳か……」

「きっと凄い大爆発が起こると思う……でも、アレを止めるにはそれしかない……危険な賭けだけど……力を貸してくれる?」

グレイザーの元に他のヒーロー達が集まる。


「グレイザー……俺達ジャスティフォースのリーダーはあんただ。あんたが正しいと思う事なら俺達は協力するぜ」

ドライガーは言う。

「世界を救うにはそれしかない……でしょ?」

クロスセイバーが言う。

「うん……皆の力で世界を救おう!」

ヒーロー達はギガントクライシスに向かって並び立つ。


「アイツら……何をする気だ?」

「フンッ……奴らも本気……と言う事か……こちらも全戦力で迎え撃て!」


大谷がグレイザーに通信する。

「グレイザー、何をする気だ?」

「大谷さん……もしも俺達が居なくなったら……後の事は頼みます」

「待て……無茶するな!」

だが、グレイザーは通信を切った。


「皆……行くよ……これが僕達の……最後の戦いだ!!」

全員が同時に必殺技を発動。

グレイザーの『ブレイブバースト』

ドライガーの『ライトニングノヴァ』

エクスカイザーの『エクストリームバースト』

星影の『奥義·流星斬撃』

クロスセイバーの『ドラゴインフェルノ』

ビートの『クライマックスブレイク』

ジェットボークの『ソーラーエクストリーム』

パラディオンの『アメイジングブレイク』

ダークウルフの『ダークネスギガブレイク』


「迎え撃て!!ヒーロー共を消し去れー!!」

ギガントクライシスから最大限の砲撃が放たれる。


ヒーロー達とスカー達の攻撃はぶつかり合い物凄い衝撃を発生させる。


「くっ……皆……負けるなー!!」

グレイザーの掛け声でヒーロー達は再度気合いを入れる。

「消えろ……ヒーロー共ー!!」


「まずい……このままでは……」


互いの1歩も引かない攻撃は大爆発を巻き起こした。

「ぐわぁぁぁっ……!?」

「うわぁぁぁぁぁっ!?」


大爆発に巻き込まれたヒーロー達は!?


「くっ……皆……」

大谷は吹き飛ばされない様に必死に岩にしがみつく。


ギガントクライシスは大ダメージを受け撃沈。

墜落して行く……。


そして、ギガントクライシスは大破。


爆発が収まり大谷が様子を見に近付いて行く……。


「こ……これは……皆は!?」

大谷が辺りを見回すがそこにヒーロー達の姿は無かった……。


「そんな……」

大谷は愕然とし膝から崩れる。


数ヶ月後ーー


大谷はBLADEの研究施設に来ていた。


「例のシステムの開発状況は?」

「もう間もなく完成します。後は適合者が見つかれば……」

佐藤が答える。

「そうか……両方ともなるべく急がせてくれ……いつまた奴らが動き出すか分からん……」

「ええ……それにしても……彼らは……ヒーロー達は本当に消えてしまったのでしょうか?」

「さぁなぁ……だが、この数ヶ月何の連絡も無いんだ……状況は絶望的と言えるだろう……」

「そうですか……」

「今は一刻を争う……早く次のヒーローを見つけなくては……」


大谷が視線を送る先にあるのはBLADEが開発中のシステム。

『グランドチェンジャー』


ヒーロー達が消えてしまった今、この……いや、全ての世界は救えるのだろうか……?



ー完ー

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ジャスティーフォース〜最大の決戦〜 山ピー @TAKA4414

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