第5話「集結するヒーロー」

とある世界に辿り着いたスカー達はグレイザー、エクスカイザー、パラディオン、ダークウルフの4人のヒーローを相手に最後の決戦に挑んでいた。


だがその頃、別の世界でもヒーロー達の戦いは激しさを増していた。


ジェットホークの世界ーー


「ぐあっ……」

アロサウルス怪人の猛攻によりジェットホークは大ダメージを受け追い詰められていた。

「フンッ……そろそろお前の相手も飽きたな……トドメと行くか……」

アロサウルス怪人がジェットホークに迫る。

「まずい……このままじゃ……」

だがそこへ!

「おりゃあああ!!」

クロスセイバーが次元を超えて到着。

アロサウルス怪人に斬り掛かった。

「ぐあっ……!?」

「あなたは……クロスセイバー!?」

「大丈夫でござるか?」

「星影さんも!?一体どうして?」

「話は後でござる」

「まずはコイツを倒すぞ!」

「ええ……」

「ぐっ……クロスセイバーに星影か……面白れぇ……纏めて叩き潰してやる」

「悪いがこっちも急いでるんだ。一気に行くぞ!!」

「まだ戦えるでござるか?」

「ええ……大丈夫です!」

「よし!アイツは強敵だ。出し惜しみは無しだ!!」

クロスセイバーは『ドラゴンフォーム』にチェンジ。

「なら拙者も!」

星影は『星影大将軍』にチェンジ。

ジェットホークは『ブルースカイフォーム』にチェンジ。

「ぐっ……行くぞ!!」

アロサウルス怪人が3人に襲い掛かる。

だが、流石に3人の最強フォーム相手ではアロサウルス怪人も分が悪い。

連続攻撃でダメージを受ける。

「ぐあっ!?」

「これでトドメだ!!」

クロスセイバーの必殺技『ドラゴインフェルノ』

星影の必殺技『奥義・流星斬撃』

ジェットホークの必殺技『ジェットストライカー』をそれぞれ放つ。

3人の同時必殺技攻撃を受け流石のアロサウルス怪人も無事ではない。

「ぐわぁぁぁっ……!?」

アロサウルス怪人は倒された。

「よし、他の世界に行って仲間を集めるぞ!」

「一体……何が起きてるんだ?」

「話は行きながら説明する。とにかく力を貸して欲しい。世界のピンチなんだ」

「ああ……分かった」


クロスセイバーはジェットホークも連れまた別の次元へ向かった。


その頃、グレイザー達とスカー達の戦いは始まっていた。

エクスカイザーとブラキオサウルス怪人が戦う。

「テメェと決着を着けてやる!!」

「上等だ……俺は……負けねぇ!!」


ダークウルフとパラディオンは戦闘員達を次々に倒す。

「くっ……凄い数だ……」

「でもコイツらは大した強さじゃない。踏ん張るんだ!」

「ええ……」

「おりゃあ!!」

トリケラトプス怪人がダークウルフとパラディオンに攻撃を仕掛ける。

「うわっ!?」

「くっ……」

「ヘヘッ……雑魚の相手ばかりじゃ退屈だろ……」

「確かに……お前は少し手応えがありそうだな……」

ダークウルフが構える。

ダークウルフがトリケラトプス怪人と戦い始める。


そして、グレイザーとティラノサウルス怪人の一騎打ち。

「フンッ!グレイザー……お前とはこれまで数々の戦いを繰り広げて来たが……それも今日で終わりだ」

「スカー……ああ!こっちもそうしたいよ!!」


グレイザーとドライガーの世界ーー


「ぐわぁぁぁっ……!?」

GTN-1が戦闘員の攻撃でダメージを受ける。

「火村さん!?クソッ!!」

ドライガーの必殺技『ドラゴニックボンバー』で戦闘員を倒す。

そしてGTN-1に駆け寄る。

「大丈夫ですか?」

「ええ……しかしこの数では……」

「ドライガーさーん!」

クロスセイバー達が到着。

「クロスセイバー?」

「加勢するでござる!」

「俺達も一緒に戦います!」

「星影にジェットホークまで……一体どうして?」

「それはコイツらのせいですよ」

「……なるほど……また奴らか……」

「今、グレイザーさん達も必死に戦ってるはずです。俺達も合流しましょう」

「ああ……じゃ……もう少し踏ん張るか」

ドライガーは『フォースドラゴン』にチェンジ。

必殺技『ドラゴニックドライブ』で敵の戦闘員達を一掃。

「す……すげぇ……」

「これが龍神の力でござるか……」

「よし、行こうぜ!」

「はい!」

クロスセイバーはドライガーも加えまた別の次元へ移動する。


スカー達の猛攻に大苦戦するグレイザー達……。

「ぐわぁぁぁっ……!?」

「くっ……やっぱ手強いな……」

「フフフッ……エクスカイザー……テメェは俺が倒してやる!」

ブラキオサウルス怪人がエクスカイザーに迫る。


トリケラトプス怪人はダークウルフとパラディオンを追い詰める。

「ぐっ……」

「ヘヘッ……なんだ?もう終わりか?」

「くっ……」

パラディオンは何とか立ち上がろうとする。


「ヒーロー共……ここで死ね……」

ティラノサウルス怪人は闇の力を解放。

闇の力を得てティラノサウルス怪人は更に強化された。


ビートの世界ーー


「ふぅ〜……大分敵の数が減って来たな……」

「何か敵の勢いが落ちてきてるみたいな……」

「ならその方が良いじゃねぇか……」

「よし、もう一踏ん張りだ!」

「それは俺達が敵を倒して来たからだぜ?」

「ん?」

クロスセイバー達がビート達の元へ。

「クロスセイバー!?」

「ビート殿、その節はお世話になったでござる」

「星影!?」

「今あっちでドライガーとジェットホークが敵都戦ってる。一気に決着を着けるぞ!」

「ああ!」

「3人しか居ないからトリプルストライクだな!」

「本邦初公開の必殺技よ!」

ビート、ボイス、フォルテが構える。

3人がそれぞれの楽器を奏で必殺技『トリプルストライク』を発動。

多くの敵を一気に殲滅した。

「よし!上手く行った!」

「クインテットストライク程威力は無いけど……まぁまぁね」

ドライガーとジェットホークも合流。

「凄い技だな。敵が一気に全滅だ……」

「今戦える音楽の戦士は俺達3人しか居ないからな……3人で出せる必殺技を編み出したんだ」

「そうか……ビート、手を貸してくれ。ジャスティーフォースの出番だ!」

「おう!勿論だぜ!」

「気をつけて行って来い。この世界は俺達が守るから」

ボイスがビートを激励する。

「おう!」

「よし……これだけ集まればなんとか……グレイザー達の所に一気に飛ぶぞ!」

クロスセイバー達は新たにビートも連れてグレイザー達の元へ急ぐ。


闇の力で強化されたティラノサウルス怪人の猛攻にグレイザー達はピンチを迎えていた。

「ぐっ……コイツ1人で……俺達4人に優勢だと!?どんだけ強いんだよ!」

「スカーは元々奴らの中でも秀でて強敵だった……闇の力を得てより強さを増したのか……」


「おいおい……スカーのアニキだけでヒーロー共をぶっ殺しちまいそうだな……」

「ケッ……1人だけ強くなりやがって……気に入らねぇ……」

「まずはグレイザー……ジャスティーフォースのリーダーのお前から殺してやる……」

ティラノサウルス怪人は闇のエネルギーを集め始める。


「くっ……間に合わないか……」

だがそこに……。


「お待たせ!!」

クロスセイバー、星影、ジェットホーク、ドライガー、ビートが到着。


「なっ!?」

「皆!?」

「大丈夫か?」

ジェットホークがダークウルフに肩を貸して立ち上がらせる。

「え?ええ……」

星影がエクスカイザーを立ち上がらせる。

「お待たせしたでござる」

「星影……信じてたぜ」

「お前らが新しい仲間か……よろしくな!」

ドライガーがパラディオンを立ち上がらせる。

「グレイザーさん、お待たせしました」

「クロスセイバー……待ってたよ」


「チッ……ヒーロー共が集結しやがった!?」

「関係ねぇ……纏めてぶっ殺してやる!」

ティラノサウルス怪人は闇のエネルギー放って攻撃。

ダークウルフは咄嗟に最強形態『真闇』にチェンジしてその攻撃を受け止める。

「何っ!?」

「俺に闇の攻撃は通用しない」

「彼は……闇の耐性を持っているのか!?」

「凄い!ダークウルフにそんな力が!」

「馬鹿な!?」

「皆……ここから逆転だ!!」


続く……。

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