閑話 サガミギルドの裏事情
工戸公国内の冒険者ギルドサガミ本部のギルドマスターの部屋、そこで受付嬢2人とオガミが何やら会話をしている。
「ですからギルマス、私がアリシアを1人だけ残し受付を離れて他の依頼主の依頼相談を受けた事は何度も謝り反省したじゃないですか!」
レイナはアリシアの仕事に対しての監督責任は有るとは思っているが、自身の仕事もあるので付きっきりとはいかないのである。
一方のアリシアのほうは、
「私こそ何度もごめんなさいしてるじゃない! 何で反省したのにまたやるの!」(何で、私が怒られなきゃいけないのよ!!)
と、反省をしている様に見えて実際の処、全く反省はしていないのである。
「お二人とも、ここは謝り合いをする場所じゃありませんよ? まず顔を上げましょう」
受付嬢2人のやり取りを見てオガミは呆れながら2人をなだめる。
2人はオガミの言葉に素直に従い頭を上げた。
「いやいや、今回はそうもいかんのぢゃ。何せギルドの信用問題に関わる事なんだからの、現に公爵家より、家令のマーシー・クワマン殿の直筆の抗議文が来ておるからの」
オガミは、2人に公爵家からの抗議文をギルドマスターの机に出した。
「そんな!私はただ、依頼相談を受けただけで」
受付嬢2人は抗議する様に言うが、
「しかしだな、アリシアだけ残し他の依頼主の依頼相談を受けた事は事実ぢゃろ?」
と、オガミに言われてしまいレイナは何も言えなくなってしまった。
「それにな、アリシアの方は聖城京のギルド和国本部の人間が調書を取りに来るし、 レイナの方は新規職員の指導に3日間付いてもらう!」2人には拒否権はなく、強制的にレイナは3日間それぞれの本部に研修に行かされる事になったのである。
「そんなー」
と、レイナが言うと
「そんなー」
アリシアも同じ様に言う。
しかし、レイナはこの3日後、それぞれ自分の運命を変える出会いをする事となるのであった。
アリシアは、小汚い尋問室で調書を取りに来た和国本部の人間から散々、
「この不始末どう責任をとるおつもりか?」と、責められる羽目になるのであるが、服の胸元の紐を緩め中年の尋問官に色目を使い、その美貌で誘惑を開始しだした。
二の腕で豊満な胸を挟み谷間を強調させて、
「そんな責めないで下さい」
と色っぽく言う。
「な、何たる破廉恥な!」
尋問官は顔を赤くしながらアリシアの胸元から視線を外そうとするが、視線を外す事が出来ない。
そして、アリシアの誘惑は更に続く。
今度は尋問官の耳元で、
「私を責めて良いのは私と寝た男だけよ」
と、囁くと尋問官の股間がもっこりとテントを張り始めた。
「ふふふ、良いのよ? 私を責めて?」
アリシアは尋問官のズボンのチャックに手をかけると一気に下ろし、パンツをずらして、その肉棒にしゃぶりついた。
「あ! や、やめろ!」
と叫ぶが、アリシアは無視をして尋問官の肉棒をしゃぶる。
そして数分後には尋問官は果ててしまい、アリシアは尋問官を誘惑に成功させたのである。
レイナは、3日間、和国本部ギルドから来た新人職員の指導をしていたが、その指導は厳しい物であった。
「ほら! そんなんじゃ駄目でしょ!」
と厳しく言う。
しかし、新人達はレイナの胸元や太ももに視線が行ってしまう。
(あの胸でパイズリされたい)
(あの足で踏まれたい)
(あの尻で顔を叩かれたい)
と、妄想が膨らんでいくのである。そして、3日後、レイナは和国本部ギルドから来た新人職員の指導を終えた。
「これで指導を終わります」
と、和国本部の新人職員に言うと、
「あ、あの! 指導ありがとうございます。もし宜しければ今夜食事でもいかがですか?」
と、誘われたが、レイナは丁重に断り、
「申し訳ありませんが、私、婚約者がいますので」
と、言うと和国本部の新人職員達はガックリと肩を落として帰っていった。
レイナはその後3日間、和国のギルド本部の新人職員に誘われる事になるのだが、全て丁重に断り続けたのである。
そして3日後、レイナは実務に復帰しアリシアの尋問室に向かうとそこには信じられない光景が有った。
「あ! あ! あ! ああん!」
アリシアは四つん這いの体勢で尋問官に後ろから激しく犯されていたのである。
「くっ、凄い名器だな! こんな名器を持つ女は初めてだ!」
「い、言わないでよ恥ずかしい」
アリシアは恥ずかしさから、顔を真っ赤にする。
しかし尋問官の腰は止まる事なく激しく動き続けた。
「あ! あ! ああん! あ! ああん!」
アリシアの喘ぎ声が尋問室に響き渡るとレイナが怒りながら部屋に入って来た。
そして、アリシアの姿を見て更に怒りがこみ上げる。
「何してるんですか!」
レイナは尋問官に殴りかかろうと拳を振り上げるが、
「待て! この娘は自分から望んで儂に抱かれているんだ」
と、言う。
「そんな訳ないでしょ! こんな無理矢理犯されてるのに」
レイナはそう言うと再び殴りかかるが、今度はアリシアが、
「男に相手にされない、腹いせですか?」
と、レイナを煽る様に言った。
「そんな事ないわよ!」
と、激昂したレイナはアリシアの豊満な胸を鷲掴みにした。
「あ! あ! ああん」
アリシアが甘い声を上げると尋問官も興奮して更に激しく腰を動かし始めた。
「ああん! あああん!」
アリシアの喘ぎ声が尋問室に響く中、レイナは怒りに我を忘れていて気が付かないが、いつの間にかオガミが後ろに立っており、その怒りに任せた行動を見てクツクツと笑っている。
そして、レイナの耳元で、
「レイナよ!問題職員を漸く処分できるのぢゃ!」
と、囁く。
その言葉に反応してアリシアの顔を見る。
本部が、送って来たのが無能の問題尋問官であり処分の理由が欲しかったのを。
結果、この騒ぎを受けて本部はアリシアに対して即刻解雇処分を下し、ギルドからも追放とする案が検討されているという現状である。
今回の件に関して工戸公国はあくまでもアリシア個人の問題とし、ギルドとして処罰をすることは考えていないのだが、アリシアが勝手に暴走し起こした事件であり、工戸公国との親交に亀裂が入る恐れがあると考えたようだ。
そしてその処罰の内容なのだが……
3日後アシリアは
ラグラジェント戦記 制限解除版 月野片里 @zeluda
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