第二章 空間の黒い花

 朝     〜朝食〜


カチャカチャ

 家族全員で静かに朝の朝食を食べていた。新聞を見ながら食事をしてるのは、俺の父"冬馬カズキ"朝早く起きていつも筋トレをしている筋トレが終わったら基本的に母さんの手伝いをしているそうだ、父さんは、周りの人からの信頼が高く子供からも愛されている。俺は、そんな父を尊敬する。

 そして、テレビを見ながら食事をしているのは、俺の母"冬馬ハルミ"だ、母さんの家事の腕は、人間離れしてると思うなんせ母さんの掃除や料理、どれも高級感を感じる。昔母さんは、貴族のメイドとして働いていたらしいそんな母さんの料理の中で俺が好きなのは大根の味噌汁が一番だと俺は思う。

 俺は、テレビを見てた母さんに話しをかけた。


「母さん今日学校の帰り遅くなるよ。」

「あら、そうなの夜ご飯とかは、外で食べるの?それとも家で?」

「いや、今日は、家で食べるよ。」


 その時、話しを聞いてた父さんが言ってきた。


「その時、俺が迎えに行くかレイ」


 新聞を片付けこちらに顔向け語ってきた。俺は、それに対して首を横に振り語った。


「大丈夫だよ父さん今日は、幼馴染と親友と一緒に学校でのテスト勉強するから帰りは幼馴染と一緒に帰ってくるよ。」


 と言いつつ父さんは、納得した様に目を瞑りそうかっと呟いた。父さんには、少し悪い事したと思う。なんせ父さんは、意外と寂しがり屋だと昔母さんから聞いたからだ。でも今回は、久しぶりの幼馴染と帰る約束もしているから今からでも楽しみにしてると、会話してる中外から


 ピンポーン


 玄関のインターホンがなった。


 「はーい」


と言いつつ母さんが玄関の方へ向かった。そして扉を開けたらそこに立っていたのは、一人の女性だった。


 「あら〜ヒマリちゃんじゃない久しぶりねぇ〜」


 と言いつつ首を傾げて語り玄関に立っている女性はお辞儀して挨拶した。


「おはようございます。レイト君のお母さんレイトの迎えに来ました。」


「あらもう優しいねぇ〜レイトー!ヒマリちゃんが迎えにきたわよー!」


 そう言つつ大きな声で呼んだ。俺は、母さんの声を聞いて返事を返した。


「おう今から行くよー!」


 と言いガタガタと音立てながら玄関に着き俺は、挨拶をした。


「おはようヒマリ」

「おはようレイト」


 と言いい挨拶をした。彼女の名前は、"咲馬ヒマリ"俺の、家の隣に住んでいる幼馴染だ。彼女は、学校の癒しの人とか呼ばれているらしいが実際俺は、この事を余り見た事がない本人曰く周りから言われている事は気にしている様だ。まぁ確かに俺的には、悪くないと思ったが、彼女が、嫌だったら余り気にしない様にしよう。その時、ヒマリが話しをかけてきた。


「ねぇレイト今日の帰りだよね勉強会。」

「あぁそうだな後は学校で"あいつら"にちゃんと言わないとなあいつらすぐ記憶から忘れているから」

「確かそうなりそう」


 楽しいそうに会話するそんな中後ろの方から走ってくる音が聞こえた。


「おーい!!二人ともー!!」


 俺達は、叫んでコチラに向かってくる声の方へ身体を向けたそこに走ってきたのは


「ソウヤ!」

「ソウヤ君!」


 そこに現れたのは、俺の一人親友"佐藤ソウヤ"趣味は、ゲームいつか、自分の作ったゲームを世界中の人たちにやって貰いたいと夢に向かって頑張っているそうだだが、そんな彼は、意外とお馬鹿さんである。


「おーいレイト、ヒマリおはよう!」

「おはようソウヤ君」

「よっソウヤおはよう」


 一旦足を止め後ろから来たソウヤと合流し再び歩き始めた。俺は、さっきまでヒマリと話してた事をソウヤに語った。


「ソウヤ今日帰り勉強会忘れてないよな?」


 ソウヤは一瞬顔を横に向け口笛を吹きながら語った。


「いや〜そんな事あったのかー」


 と言いつつカタゴトで喋り俺は、ソウヤの肩に手を乗せ少しの怒りの言葉を乗せ語った。


「ソウ〜ヤ〜お前忘れてたなぁ〜」

「いや、悪い!完璧に忘れてたわ」


 同等と言いつつ俺は、ソウヤの頭をグリグリしてやったそん時、ヒマリは、横でクスクスと笑いながらこちらを見ていた。


「おーいヒマリちゃん〜助けてくれよぉ〜」


 ソウヤは、手をヒマリに向けたが俺は、それを止め俺は、ソウヤに投げ技をやった。


「ソウヤ!助けを呼びたいならこれでもくらぇぇぇ!!」


 ゲフンと大きな声をあげて地面に寝転んだ。俺は、手をパンパンと叩きため息を吐いた。そしてヒマリの方は振り向いたがヒマリはいなかった。


「あれ、ヒマリどこ行ったー?」


 その声を聞いた。ヒマリは、"おーい"と叫び手を振った。俺は、その声の方へ向くとヒマリは、一人先に進んでいた様だその後ヒマリは叫んで語った。

「二人ともー!早くしないと遅刻しちゃうよー!」

 声を聞いた俺は、慌てて急いで鞄を持ち走り出した


「おーい待ってよヒマリー!」


 と叫びつつその後にソウヤは手を伸ばして

助けてくれよぉ〜と目で語りかけ俺は、それを無視した。


「おーいソウヤそんな所にいると置いていくぞ」


と言いつつ走りその後に


「おーいそりゃないしょ助けてもいいやんそして置いてかないでぇ〜」


ソウヤは、フラフラと走りながら俺の後についてきた。


  〜学校〜


 〜キーンコーンカーンコーン〜


 チャイムが鳴り響くそして俺達は、遅刻にならずに済んだその後に学校にいたもう一人の親友"新村ハルト" ハルトは、学校の生徒副会長をしてる成績優秀、運動も出来顔も結構イケメンだ。だが、ハルトは、ロリコンだ他の人の前では、本性出さないが何故か俺達の前だと本性出してしまうそれはやめてほしいと俺は、思った。出会ったハルトには、今日の事覚えてるかなと気になりつつ俺は、話をしたらハルトは、


「大丈夫ちゃんと覚えてるから」


それを聞いた俺は、良かったと思った途端にハルトは語った。


「そういや今日私は、朝登校した時、素晴らしい存在を見てしまった」

「いや今はそれは聞かないでおくよ」


ビシッと断った。だが、それでもハルトまだ語り続けた。


「それは、まるで女神。そう美して可憐な少女で私は、その少女に恋をした。あぁ〜女神よそなたは、どこから来たんだい?私は、君と結婚したい」

「駄目だこりゃこれは、一度語ったら終わらなぞ」

「そうね行きましょう」

「だなぁ〜行こうぜ」


と言つつ俺達は、ハルトを置いて教室に向かった。

俺達は、学校での一日が始まった。学校の生活は、いつも通り普通の生活を満喫していたそして放課後の時間俺達は、自分達の教室でテスト勉強の勉強会を始め数時間たった。その時、


「ねぇ〜疲れたぁ〜」

「おい、まだそこしか終わってないじゃないかしっかりやんないと落ちるぞ」

「えぇ〜もう〜疲れたよ〜」


 と言いながら駄々こねったそんな事してる最中俺は、ヒマリに勉強での質問していた。


「なぁヒマリここの問題どう解けば良いんだ?」

「うん?ここはねこうやってこうすれば簡単に解けるよ」


俺が分からない問題をスラスラと解いて簡単に説明もしてくれた。


「なるほどねこうやれば良いんだありがとうヒマリ」

「どういたしまして」


 ニコッと笑顔で振り向き一瞬俺は、その顔見た時胸辺りがドキッとなった。顔を少し赤くし別の方へ顔を向けた。

その事を見てたハルトがコチラを見てニヤニヤして語った。


「お前らいっそ付き合えば良いのに勿体ないなぁ〜」


 そう言つつ、俺は、机から立ち上がりハルトに、言いかけた。


「な、何言ってんだよハルトそんな事ないだろ」


 そう言った時隣にいたヒマリは顔少し赤くし照れていた。俺は、ヒマリの顔見て可愛いと心の中叫んでしまった。そんな中学校の方から


 〜キーンコーンカーンコーン〜


学校終了の放送が流れた。俺達は、急いで帰りの準備をして教室を出て、門限ギリギリ閉まるまで走った。

その後は、息を整えて4人でゆっくり帰宅した。

 帰宅していた途中でアイス屋を見つけ俺達は、休憩がてらアイスを買って近くの公園のベンチで食べ始めた。それからは、今日についての事や勉強の事について語った。


「今日は、色々あったけど良い一日になったな」

「そうだね、今日私勉強が少し疲れたかな」

「その意見に、俺も賛成〜疲れたぜぇ〜」

「だが、家でも勉強をしろよお前は、前に赤点取ってるからな」

「分かってるよそんな事今は、ゆっくりしていたよ〜」

「そうだな、今は、ゆっくりしょう」


 楽しく話し合いをしながら公園のベンチで夕日をながめ今日は、良い一日だったと俺達の中ではそう思ってる。

 そして、こんな時にとんでも事が起きることは、誰も予想していなかった。


 〜ブーブー〜(ケータイ音)


 突然ケータイがブルブル震えたそれは、俺だけじゃなく他の人もケータイが震えていた。ケータイを見たらなんと地震警報だった。そん時、俺は、寒気を感じた。これは、死ぬほど恐ろしさ感じ俺は、友達に叫んだ。


「皆!!頭塞いでしゃがめぇぇーー!!!」


 他の3人は、その事にびっくりしたが即に地面に一緒にしゃがみ頭を塞いだ。

その途端、とてつもない揺れが襲ってきた。

地面は、大きく揺れ家のガラスが割れる音が響き町からは、悲鳴の声が響いた。俺達は、一つに固まりヒマリは、悲鳴を上げ男3人で、ヒマリに怪我しない為身体を張って彼女を守った。

 そして、地震が終わり俺達は、ゆっくり立ち上がる。

だが、町を見るとそこは、地獄になってた。家は、全て崩れて地面には、巨大な穴があちこちにもあり他の所では、家が火事になっていた。

 俺達は、その光景を見て絶望しかけた。だが俺は、一歩進もうとした瞬間、足に何か当たった。それは、人の身体の一部だった。

横にいたヒマリは、大きく悲鳴を上げた。


「いやああああーーー!!!」


ヒマリの背後にいたソウヤが震えながら言った。


「おい、レイトそれ、死体なのか人の」


 プルプルと指を震えながら死体に指をさした。

ソウヤは、この事見て現実逃避になりかけていた。俺もこれは、驚き気分も悪くしてしまった。

 そんな時、ハルトが俺達声をかけた。


「おい!皆空を見ろ!」


 ハルトが空に向かって指をさした。

俺達も、ハルトが指さした方へ顔を向ける。

そこには、とんでもない物があった。


「なんだよあれ」


 ソウヤが大きな声上げた。

俺は、冷静になりながら空にある物を見た。


「巨大な空間に"黒い花"?」


 そう空にあったのは、巨大な空間の中に咲く巨大な黒い花が咲いてあった。

そして、俺は、違和感を感じた。まるで、黒い花を見ていると胸が痛むそんなこんな時、黒い花から音が聞こえた。


 〜チリン〜


 それは、まるでベルの鳴る音が響き黒い花ビラが空間の中に落ちていくそして俺は、また背中から殺気と恐怖を感じ皆に叫んだ。


「皆!!ここから離れろぉぉぉーー!!」 


そして、皆は、声を聞き走り出した。

 その時、また大きな地震が起きた今度の地震は先程よりとてつもない揺れが起きた。俺達は、その揺れで身体が浮き強い風で吹き飛ばされてしまった。

俺は、地面に叩きつけられヒマリは、木に当たり足に傷を負うソウヤは、瓦礫の山に当たり重症を負うハルトは、崩れた家の屋根に頭をぶつけ気絶してしまった。

 その後、地震は、収まり俺は、立ち上がろうとしたが胸に強く叩きつけられたことで身体がフラつき口から血を吐いてしまった。

 そして、状況確認の為皆を探す事にした。声を上げた。


「おーい皆無事か!ヒマリ!ソウヤ!ハルト!返事してくれぇー!!」


 その声を聞いたのかヒマリが足を引きずりながら歩いて来た。


「ヒマリ!無事か!」

「レイト無事だったのね」

「良かった無事で」

「何とか無事だったよ痛っ!」


 ヒマリは、足を押さえながら地面にしゃがみ込んだ。


「ヒマリ!お前足を怪我したのか」


 俺は、ヒマリを支え服を破きヒマリの足に破いた服を巻きつけた。


「今は、これで我慢してくれ」

「ありがとうレイト」


 そして、ヒマリの足を治療し肩を貸して他の二人の探し始めた。

だが、二人は、中々見つからない俺とヒマリは、声上げても誰も反応する気配がなかった。

その時、瓦礫の山から崩れた音が聞こえ声を上げてる人の声がした。


「おーい助けてくれぇ〜」

「ヒマリあっちの瓦礫から声が聞こえた行ってみよう」


そして俺とヒマリは、瓦礫の方へ行ったそこに居たのは傷だらけのソウヤだった。


「ソウヤ!!(君)」

「なんだぁ〜俺今ヒロインの助けられている気分を味わってるかなぁ〜」


とふざけたこと言い俺は、ツッコミを入れ怒鳴った。


「何ふざけた事言ってんだ馬鹿野郎」


と言いソウヤの頭を叩いた。


「痛ぇぇぇ!もっと優しくしてくれよう」

「それは、お前が悪い」


そんな、会話しつつ奥の方から誰かが来た。頭を抱えながらゆっくりと俺達に近づき言葉をかけてきた。


「お前らは、相変わらず余裕があるよな」


そこに現れたのは頭を怪我したハルトだった。


「ハルトお前無事だったか」


俺は、ハルトの所へ行きヒマリは、ソウヤに軽い治療を行なってた。


「ハルト頭の怪我大丈夫か?」

「なんとかな屋根に当たったが何とか出血は止めている」

「流石だハルト」

「感心してる場合じゃないだろ今は、町の状況確認しないとな」


 確かにハルトの言う通りだまず、状況確認しょう。

空にある黒い花は、未だ健在、周りの建物は、先程に比べて酷くなっていた。今俺達にとって心配なのは、俺達の家族無事かどうか確認しに行かないとそう言っている中俺の耳元に誰かの声が聞こえた。


〜誰か・・・はやく〜


「ハルトなんか言ったか?」

「いや、俺は何も言ってないぞ」

「そうかそれは悪かったな今は、怪我の軽い治療してから家族の探しに行こう」

「そうだな俺もお袋達が心配だ」


 会話してる中ソウヤが叫んだ。


「おい!空からなんか降ってくるぞ」

「空から黒いフードの人?」


 ヒマリは、目がよく遠い所にある黒い物が見えたらしい俺らも見たがあまりにも遠くて分からない。

そして黒いフードの人物が黒い花の近くに降りて来て世界に全放送を流した。


「いや〜初めまして人類の皆さん私は、"黒の悪花"の一人死を司る者"スノードロップ"と言います以後よろしくお願いしますね」


 その者は、不気味な雰囲気を纏いニヤリと人類に向けた。俺達、いや人類は、一体これからどうなるんだとそう思っていた。ここからは、絶望の始まりなのかと、そう思い始めるだろう。

 これから俺達の新たな運命の始まりの時間が動きだした。それは、絶望の始まりだろうか。

 

次回 第三章 白き花の少女と希望の本





































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空の向こうのストレリチア トラオ @Torao20

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