第2話記憶を共有する
ふざけた話をする。じいさんと思っていた。だけど、これが真実だと
気づく頃には。そんなに時間はかからなかった。
「コードチェーン・・・・・・」コードチェーン。他人と脳を繋げ。
繋げた者同士の記憶を共有できる物らしい。どうやら、俺は
コードチェーンで、あの少女と繋がっているらしい。だけど、どこで?
俺は、どこであの少女と繋がっているんだ?いつ、どこで、どうやって
俺は、あの雪山で体を震えながら。歩いている。少女と繋がったんだ。
その事を考えていると、白衣を着た老人が俺に話かけってきた。
「どうやら、思い出せないようだね」「あぁ、思い出せない」
どんなに考えても、あの少女と直接あった事はないはず。
じゃあどこで?どこで、俺はあの映像の少女と出会ったんだ。
頭の中でグルグルと熟考していると、白衣の老人が
「もし、その子に会いたいなら。探せばいい。これを使って」
老人が、白衣のポケットから。透明な糸を取り出した。
「これって・・・・・・コードチェーンなのか・・・・・・」
なぜ、この老人がコードチェーンを持っているのか。だいたい
どうして、この白衣の老人は俺があの子の記憶を観ている事を
知っているのか。なにもかもがわからない。わからないけど
「あの子を探したいです」老人から、コードチェーンを奪うように
手で掴み。検査室2番の部屋から出る。雪山を裸足で歩く。
あの少女に会う為に。俺は、これから多くの人の記憶を自身の
中で繋げていくだろう。「あぁ!渡辺さん。こんな所にいたんですか?」
「あぁ、看護師さん」慌てた表情で、俺に近づく。看護師さんの
息が荒かった。まるで、俺の事を探していたみたいだった。
「今まで、どこにいたんですか?」「どこって、検査をしていたんですよ。
検査室2番で」「検査室2番なんて。うちにはありませんけど?」
「えっ⁉そんなはずは・・・・・・」看護師さんの言葉を聞き。
俺は、後ろを向いた。向いたそこには真っ白い壁したなかった。
「今すぐに、検査しますので。検査室に来てください」
「いや、大丈夫です」俺は、看護師さんに断りをいれて。
病院を後にした。片手に透明な糸をコードチェーンを持ち。
俺は記憶を辿る旅に出かける準備をする為に。自宅を目指した。
終わり
コードメモリーあなたの記憶を共有します 優薔薇 @yo-81u
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