月は発情期 俺は発蒸気 指定防衛団雪組〜地球の俺は天体衝突で死に、異世界現代に転生しました〜

♪エンディングソング♪ 〜雪玉ひとつ〜

［少女が一人、想いをこめて静かに歌っている］

１.

そっとつかんだ手のひらに

丸くて小さな雪玉ひとつ

引き寄せ、見つめてしみじみ思う

人であふれる都会の中で

あなた一人に出会えた奇跡

思えば心が熱くなり

はらりと落ちた涙がひとつ

受けた涙に雪玉も

溶落ち流した涙がひとつ

愛（いと）しや、この子も貰い泣き

２.

そっとつかんだ手のひらに

丸くて小さな手鏡ひとつ

引き寄せ、見つめてしみじみ思う

人であふれる都会の中で

わたし一人を恋するように

願いを込めて震える指で

初めて引いた紅（べに）跡ひとつ

雪 負（お）い春待つ紅梅（こうばい）の

枝に小さな花ひとつ

愛しや、この子も紅を引く

３.

そっとつかんだ手のひらに

崩れて小さな雪玉ひとつ

引き寄せ、見つめてしみじみ思う

人であふれる都会の中で

出会いと別れは繰り返す

春の日差しは暖かく

風吹き舞い散る雪玉ひとつ

きらめく雪を連れ立ちて

光り輝く風ひとつ

愛しや、しばしのいとまごい