なみかぜ立てず
釣ール
ふきとべ
夏に海。
人は水に弱いはずなのに水へ入りたがる。
誰にも言われていないことほど
人から馬鹿にされたしゅみほどはまっていくもの。
大丈夫。
だれの思い通りにもさせはしない。
なみかぜは立てなくても、
あなたはかつてわたしに言った。
長所を語ればいいと。
心のなかでわたしを馬鹿にしていたことも知っている。
もうとっくにさようならと伝えたはずなのにどうやら忘れてしまっていたからあらためて。
波とともに流れてほしい。
あなたがわたしにいった言葉とともに今日を終える。
さようなら
せめてまた目の前にあらわれる前にこちらから去ってしまおう。
残りがすらもはやく忘れたかったのに。
もうつめあとを残さないで。
なみかぜ立てず 釣ール @pixixy1O
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