秘密
ひとしきり美郷に犯し尽くされた私は、
放心していた。
ドレスを下だけ纏った美郷は美しかった。
―涙が流れるほどに。
「.....して」
私は掠れた声を振り絞って美郷へ叫んだ。
「どうして!!!」
くるりとこちらを向いた美郷の胸が花のように揺れた。
「知りたい?知ったら生きて行けていけないわよ、きっとね」
「それでも!!!」
「――それは、花園が守ってきた大切な秘密よ」
「貴方は誰なの、何を隠しているの、本当に私なの?.....美郷」
黒いドレスの美郷は、美郷の顎をくいっと持ち上げ塞ぎ、
「―さようなら」
美しい笑顔で、綺麗な涙を頬に伝わせながら、
すうっと、花園ごと消えた。
to be continued.........
秘密の花園 @yozakura014
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