点数に表れない勝負がある

 あなた 9−6 相手

 あなた 6−7 相手

勝っているのはどっち?


 点数に現れない点数というものがあります。

 例えば上の状況の場合、数値的には6−7で負けていれば負けている、という表現になります。しかし、この負け方が、あなたが攻めて80%の高い確率の攻撃のうち、運悪く5回連続20%の失敗を引き続けてこうなった場合、数字としては負けているように見えても、実際力関係は勝っている、ということがあります。

 一方で、相手が6ー7で上回っているように見えても、運がいいだけで取った点数だったり、次に繋がらない流れであればそれより点は伸びません。つまり場合によっては6−7でもこっちが勝っているということがあるのです。


 例えば負けていても、それが次につながることがあります。1点を取られても、その後3点につながるんであればそれはプラスになるんです。

 もし自分が3点差で勝っていた場合、何とか無難にしてそのまま勝ち切れないかという気持ちが働くと、大体失敗する。そんな時こそむしろ攻めに行っていくこと必要になってきます。

 攻めに行って失敗したマイナスは次にプラスとして帰ってきますが、守りに行って失敗したものは帰ってこないのです。やはり最後まで取りに行く姿勢が大事なのです。

 話は戻りますが、卓球女子団体の試合は、最後まで攻めることができていました。だからこそ見事な戦いができたのだと私は思います。


 別のスポーツで考えてみましょう。

 サッカーなどの場合、1−5などで負けたりすると「なんか力の差が結構あったんだな」と思いがちですが、1−2と1−5でほとんど変わりがなかったりします。それはどういうことでしょうか。


 サッカーのような点数が入りにくいゲームの場合、1−2で負け始めた時点で、相手は守りに入りますから、さらに点が入りにくくなります。そのまま無難に攻めても結局1−2で負けるので、それを逆転するにはリスクを冒しても一点を撮りに行く必要があります。

 つまり、1点も取られないけど、0.5点はとれる、という戦略と、5点とられるかもしれないけど1点は取れるかもしれない、という戦略。どちらを取るかと言えば、負けている方は後者を選ぶのです。

 いわゆる捨て身の攻撃です。

 もちろん捨て身の攻撃がいつも勝つとは限りませんから、失敗すれば1−5、1−6とボロ負けになるのですが、無難に行って結局一点も取れないよりかは、4点とられても1点取れるかもしれない戦略を選ぶべきなのです。


 と突然ですが、ここでオリンピック特集を終わります。

 本当に面白かった! がんばれ日本! 選手たちの活躍のおかげで私たちは本当に勇気づけられました! これからも頑張ってください!


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オリンピックの感想と考察 木沢 真流「漂流病棟」GANMA!で連載 @k1sh

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